「招き猫って、どれくらい種類があるの?」「手や色で、何が違うの?」。
招き猫を選ぶとき、そんなふうに気になった経験はありませんか?
招き猫の種類には、手・色・形に、文化が分かれてきた背景があります。
産地や窯元が育んできたバリエーションを、紐解いていきましょう。
より詳しく知りたい方は『招き猫の意味って、何があるの?右手・左手・色に込められた、それぞれの物語がある』もご覧ください…!
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招き猫の種類とは何か

手・色・形のバリエーション
招き猫の種類は、主に手・色・形の三つで分かれています。
右手を上げたもの、左手を上げたもの、両手を上げたもの。
白、金、黒、赤、ピンク、黄、緑といった色の違い。
小判を持つもの、持たないもの、サイズの違い。
一見すると似ていても、手と色と形の組み合わせで、たくさんの種類が生まれています。
なぜ種類が分かれてきたのか
招き猫は江戸時代から、商いや暮らしのなかで据えられてきました。
「金運を願いたい」「お客を招きたい」「厄除けを願いたい」。
願いが違えば、手や色の選び方も違ってきます。
同時に、常滑や瀬戸、九谷といった産地ごとに、土や釉薬が違います。
産地が育んできた技術と文化が、招き猫の種類を豊かにしてきたんです。
願いから逆算して種類を選ぶ
招き猫の種類を選ぶとき、まず「何を願いたいか」から考えてみる、という方法があります。
金運を願うなら右手の金色、お客を招きたいなら左手の白や黒、厄除けを願うなら黒や赤、といった考え方です。
願いがはっきりすると、選ぶべき手や色が見えてきます。
手・色・形の組み合わせで、招き猫の種類はさらに広がっています。
手による種類の違い

右手・左手・両手、それぞれの意味
右手を上げた招き猫は、金運やお金を招くといわれています。
左手を上げた招き猫は、人やお客を招くといわれています。
両手を上げた招き猫は、福も人も招く、という意味で据える方がいらっしゃいます。
店舗ではお客を招きたいから左手、金運を願うから右手、というように選ぶ方が多いです。
願いに合わせて手の種類を選ぶと、据え方の世界が広がります。
手の高さや小判の有無
手の高さにも意味があるといわれています。
高く上げた手は遠くまで招く、低く上げた手は身近な福を招く、という考え方があります。
小判を持つ招き猫は、金運を願う意味が強いです。
江戸時代から、商いの場で「お金が集まるように」という願いを込めて据えられてきました。
色と形による種類の違い
色ごとの意味と産地の関係
招き猫の色には、それぞれ意味があるといわれています。
- 白:浄化や純粋、新しいスタート
- 金:金運や商売繁盛
- 黒:厄除けや魔除け
- 赤:厄除けや健康、家内安全
- ピンク:恋愛運や良縁
- 黄・緑:健康や成長、学業成就
色は産地によっても違います。
常滑の朱色、瀬戸の黒、九谷の華やかな色。
産地の土や釉薬が、招き猫の色の種類を育んできたんです。
サイズや造形のバリエーション
招き猫には、小さな置物から大きな像まで、さまざまなサイズがあります。
据える場所や願いに合わせて、サイズを選ぶ方がいらっしゃいます。
造形も、産地や窯元によって違います。
丸みを帯びたもの、凛とした佇まいのもの、顔の表情が違うもの。
手・色・形の組み合わせで、招き猫の種類はさらに広がっています。
産地が育んできた種類の文化
招き猫の種類の豊かさは、産地と窯元が育んできた文化そのものです。
常滑や瀬戸、九谷、今戸、有田といった産地ごとに、土も形も違います。
産地ごとの種類の特徴
常滑や瀬戸、九谷といった産地ごとに、招き猫の種類の特徴が違います。
常滑は素焼きの温かみ、瀬戸は釉薬の美しさ、九谷は華やかな彩色が特徴です。
窯元の職人さんが手で据える招き猫には、量産品にはない佇まいがあります。
種類の多さの背景には、産地の歴史と職人さんの技が込められている、と感じる方は多いのではないでしょうか。
日本初の招き猫専門メディア『招き猫研究所』

招き猫研究所では、招き猫を『縁起物の雑学』ではなく、日本が育んできた文化として伝えていきたいと考えています。
色の意味や置き場所のハウツーだけでなく、窯元や産地、職人さんの想いが込められた招き猫の世界を、もっと多くの方に届けたい。
そんな思いで、記事を書いています。
「招き猫って、もっと深いんだ」と感じていただけたら、『招き猫の選び方』の記事もご覧になってみてください。
まとめ
招き猫の種類には、手・色・形に、文化が分かれてきた背景があります。
手は右手が金運、左手が人やお客を招くといわれ、色は白が浄化、金が金運、黒が厄除け、赤が健康、ピンクが恋愛運といわれています。
小判や手の高さ、サイズや造形にもバリエーションがあります。
種類の豊かさは、産地と窯元が育んできた文化そのものです。
手・色・形の違いと、産地が培ってきた文化のふたつを合わせて考えると、招き猫の世界がもっと広がる、と感じる方は多いのではないでしょうか。
