「招き猫、どこに置けばいいんだろう」。
迎えたはいいものの、置き場所で迷った経験はありませんか?
招き猫の置き場所には、絶対の正解はないといわれています。
願いと場(暮らし・商い)に合わせて、店先・玄関・縁側、それぞれの据え方があるのです。
その考え方を紐解いていきましょう。
より詳しく知りたい方は『招き猫とは?意味・由来・種類から読み解く、日本が育んだ縁起物』もご覧ください…!
☰目次▼
- 1. 招き猫の置き場所、願いから考える
- 1-1. 願いによって据え方が変わる
- 1-2. 暮らしと商い、どちらの場かで変わる
- 2. 店先に置く|商いの場での据え方
- 2-1. お客を招く、という願いと店先
- 2-2. レジやカウンターの近く、入口が見える位置
- 2-3. 左手と右手、店先ではどちらを選ぶか
- 3. 玄関に置く|暮らしの場での据え方
- 3-1. 玄関は福が入ってくる場所
- 3-2. 内側から見て左側、または縁起のよい方角
- 3-3. 玄関の招き猫、色と願いの関係
- 4. 縁側・窓際・リビングに置く
- 4-1. 縁側や窓際、外から見える場所の意味
- 4-2. リビングやオフィス、日常の場での据え方
- 5. 風水と方角、置き場所の考え方
- 5-1. 方角に込められた意味
- 5-2. 絶対の正解はない、願いと空間に合わせる
- 6. 窯元と産地が育んできた置き場所の文化
- 6-1. 常滑・瀬戸、産地ごとの据え方の慣習
- 7. 日本初の招き猫専門メディア『招き猫研究所』
- 8. まとめ
招き猫の置き場所、願いから考える

願いによって据え方が変わる
招き猫の置き場所に「絶対の正解」はない、という前提があります。
金運を願うのか、お客を招きたいのか、厄除けを願うのか、願いによって据え方が変わってくるのです。
店先に置く方もいれば、玄関に据える方も、リビングの窓際に飾る方もいます。
それぞれに込められた願いがあり、それに合わせて置き場所を選ぶ、という考え方が受け継がれてきました。
暮らしと商い、どちらの場かで変わる
暮らしの場(自宅・玄関・リビング)と商いの場(店先・オフィス)では、据え方の考え方が違います。
店先ではお客を招く、玄関では福を招く、というように、場の役割によって据え方が変わるのです。
まず「自分はどちらの場に置きたいか」を意識すると、置き場所の選び方がはっきりしてきます。
商いをしている方なら店先、暮らしの場なら玄関やリビング、といったように、場に合わせて考えてみるとよいでしょう。
店先に置く|商いの場での据え方

お客を招く、という願いと店先
店先に招き猫を置く習慣は、江戸時代から続いてきたといわれています。
お客を招く、商売繁盛を願う、という願いが込められてきました。
入口の外から見える位置に据える、という考え方が一般的です。
招き猫が手を上げて「いらっしゃい」と招く姿を、通りかかった人に見せる、という据え方です。
レジやカウンターの近く、入口が見える位置
具体的な置き場所としては、レジやカウンターの近く、入口から入ってきたお客から見える位置が選ばれることが多いです。
猫が外を向いて手を上げている、という向きで据えると、お客を招く姿として伝わりやすいといわれています。
店の業態によっても据え方が変わります。
飲食店ではカウンターや入口付近、小売店ではレジ周辺やショーウィンドウ内、といったように、店のつくりに合わせて据える方がたくさんいらっしゃいます。
左手と右手、店先ではどちらを選ぶか
招き猫には、左手を上げたものと右手を上げたものがあります。
左手は人やお客を招く、右手は金運を招く、といわれています。
店先では、お客を招きたいという願いから左手を選ぶ方が多いです。
金運を願う場合には右手を選ぶ方もいらっしゃいます。
願いに合わせて、どちらの手を選ぶか決めるとよいでしょう。
玄関に置く|暮らしの場での据え方
玄関は福が入ってくる場所
玄関は家の入口であり、福や縁が入ってくる場所と考えられています。
招き猫を玄関に置くことで、福を招き入れる、という願いが込められているのです。
玄関の内側に置くか、外(玄関先)に置くか、という選択肢があります。
内側に置く場合は、入ってきた人から見える位置に据える方が多いです。
外に置く場合は、店先と同様、外から見える位置に据える、という考え方があります。
内側から見て左側、または縁起のよい方角
風水では「内側から見て左側」に置く、という考え方があります。
左は「気」が入ってくる側、という説があり、福を招き入れるには左側がよい、といわれています。
方角(東・南など)にこだわる場合もありますが、絶対ではありません。
玄関のつくりやスペースに合わせて、据えやすい場所を選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
玄関の招き猫、色と願いの関係
玄関に置く招き猫の色にも、それぞれ意味があるといわれています。
- 白:浄化や純粋、新しいスタート
- 金:金運や商売繁盛
- 黒:厄除けや魔除け
玄関に置く場合、願いに合わせて色を選ぶ考え方があります。
新しいスタートを願うなら白、金運を願うなら金、厄除けを願うなら黒、といったように、色で願いを込める方もいらっしゃいます。
縁側・窓際・リビングに置く
縁側や窓際、外から見える場所の意味
縁側や窓際に置く場合、外から見える位置に据える、という考え方があります。
店先と同様、「招く」姿を外に向ける、という据え方です。
縁側は昔から縁起物を飾る場所として親しまれてきました。
窓際に据えると、光が当たって招き猫が映える、という理由で選ぶ方もいらっしゃいます。
リビングやオフィス、日常の場での据え方
リビングでは、目につく場所、気になる場所に据える方が多いです。
棚の上やテーブルの一角、窓際の出窓など、日常の暮らしのなかで自然に目に入る場所が選ばれています。
オフィスでは、デスクや受付に置く方もいらっしゃいます。
商いの場としてお客を招きたい、という願いから、店先と同様の据え方をする場合もあります。
願いを込めて据える、という気持ちが大切です。
絶対の正解はありませんが、「ここに置きたい」と感じる場所に据えると、招き猫とのつながりが深まる、と感じる方もいらっしゃいます。
風水と方角、置き場所の考え方
方角に込められた意味
風水では、東(木)・南(火)・西(金)・北(水)にそれぞれ意味があるといわれています。
金運なら西や北西、という説もあります。
招き猫の置き場所と風水を組み合わせる考え方があります。
願いと方角を合わせて据える、という方法です。
絶対の正解はない、願いと空間に合わせる
風水や方角はあくまで一つの考え方です。
空間の都合や、自分が「ここに置きたい」と感じる場所も大切だといわれています。
願いを込めて据える、という気持ちが招き猫の本質です。
方角にこだわりすぎるより、据えやすい場所に願いを込めて据える、という考え方も多くの方に支持されています。
窯元と産地が育んできた置き場所の文化
常滑・瀬戸、産地ごとの据え方の慣習
産地によって、招き猫の形や色が違います。
常滑焼の朱色の招き猫、瀬戸焼の白い招き猫、九谷焼の華やかな招き猫、それぞれに特徴があります。
置き場所の考え方も、産地や窯元によって伝えられていることがあります。
窯元や職人の想いが込められた招き猫を、願いに合わせて据える、という文化が受け継がれてきました。
日本初の招き猫専門メディア『招き猫研究所』

招き猫研究所では、招き猫を『縁起物の雑学』ではなく、日本が育んできた文化として伝えていきたいと考えています。
色の意味や置き場所のハウツーだけでなく、窯元や産地、職人さんの想いが込められた招き猫の世界を、もっと多くの方に届けたい。
そんな思いで、記事を書いています。
「招き猫って、もっと深いんだ」と感じていただけたら、『招き猫の置き場所』の記事もご覧になってみてください。
まとめ
招き猫の置き場所は、願いと場(暮らし・商い)によって変わります。
店先ではお客を招く、玄関では福を招く、縁側・リビングでは願いに合わせて据える、という考え方があります。
絶対の正解はありませんが、願いを込めて据える気持ちが大切だといわれています。
店先・玄関・縁側、それぞれの願いがある、というのが招き猫の置き場所の考え方です。
