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招き猫の歴史・文化

中部・北陸の招き猫の神社・寺はどこ?長野・新潟・静岡など8か所を紹介

この記事でわかること

  • 招き猫を授かる中心は飯田の冨士山稲荷神社
  • 新潟の白山神社には安田瓦の招き猫がある
  • 伊那の三澤寺と静岡の護國神社に招き猫のおみくじ
  • 南部神社と御誕生寺は招き猫ではない猫の縁

中部・北陸で招き猫を授かる寺社を探すなら、長野県飯田市の冨士山稲荷神社が中心です。猫を神としてまつる境内社があり、八種の招福猫や招き猫みくじを授けています。

新潟市の白山神社には地元の安田瓦で作られた招き猫が置かれ、参拝者がなでて福を願います。伊那の三澤寺と静岡縣護國神社では、招き猫をかたどったおみくじに出会えるでしょう。

2026年10月21日時点の各寺社と自治体、観光協会の公式情報を、研究所が一つずつ照らし合わせました。招き猫ではない猫の信仰も分けて、8か所を県別に整理しています。

中部・北陸の招き猫の神社・寺の早見表

常滑の丘から顔を出す巨大招き猫とこにゃん
常滑の巨大招き猫「とこにゃん」/写真:Hyppolyte de Saint-Rambert(CC BY 4.0)

中部・北陸で猫にまつわる寺社は、招き猫を授かる寺社と、猫そのものを敬う寺社に分かれます。新潟から静岡、愛知までの各県から、公式の案内で裏付けがとれた8か所を選びました。

県別に見る中部・北陸の8か所

取り上げるのは、長野・新潟・静岡・愛知・福井の5県にある8か所です。招き猫を授かる、なでる、祈祷を受ける場所が5か所、猫をまつる寺社や猫に会う寺が3か所になります。

中部・北陸の招き猫・猫ゆかりの寺社(2026年10月時点)

県場所猫とのかかわり種類
長野県(飯田市)冨士山稲荷神社猫神をまつる境内社。八種の招福猫・正月の福招き猫・招き猫みくじ授かる
新潟県(新潟市)白山神社境内に安田瓦の招き猫。なでて福を願うなでる
長野県(伊那市)三澤寺招き猫の形のおみくじ(県の地域振興局が紹介)授かる
静岡県(静岡市)靜岡縣護國神社招き猫を描いた袋の猫みくじ授かる
愛知県(瀬戸市)金神社毎月最終日曜日に招き猫の祈祷祈祷を受ける
新潟県(長岡市)南部神社猫又権現と呼ばれる養蚕の神。猫の石像招き猫ではない
福井県(越前市)御誕生寺約30匹の猫が暮らす「猫寺」招き猫ではない
静岡県(島田市)康泰寺副住職の猫にちなむしあわせねこ地蔵招き猫ではない

表のうち、招き猫の授与品を何種類もそろえているのは飯田の冨士山稲荷神社です。白山神社の招き猫は持ち帰る授与品ではなく、境内で手をふれて願う一体にあたります。

ただし南部神社・御誕生寺・康泰寺は、置物の招き猫ではなく、猫を神仏の縁として大切にしてきた寺社でした。そのため旅の前に、招き猫を授かりたいのか、猫の信仰にふれたいのかを決めておくと行き先を選びやすくなります。

研究所の資料室では、全国の招き猫ゆかりの寺社を一覧にし、寺社ごとに引用できる形で公開中です。

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招き猫を授かる寺社と猫をまつる寺社の違い

中部・北陸の8か所は、寺社が猫にどんな役目を託してきたかで性格が分かれます。招き猫を授かる寺社では、猫は手招きで福を呼ぶ縁起物として家に迎えられてきました。

招き猫を授かる寺社と猫をまつる寺社の違い

比べる点招き猫を授かる・なでる寺社猫をまつる・猫に会う寺社
猫の役目手招きで福や客を呼ぶ蚕をネズミから守る、寺でともに暮らす
形授与品の招き猫、招き猫みくじ、瓦の招き猫猫の石像、猫の地蔵、境内で暮らす猫
この記事の例冨士山稲荷神社・白山神社・三澤寺・靜岡縣護國神社・金神社南部神社・御誕生寺・康泰寺

冨士山稲荷神社では、正月の縁起物として福招き猫と福だるまが同じ授与所に並びます。どちらも福を願う置物ですが、招き猫は猫の手招きという仕草に願いを重ねた点で、成り立ちが異なる縁起物です。

一方で南部神社の猫は、蚕を守る働き手として敬われてきました。つまり中部・北陸には、福を招く猫と、暮らしを守る猫という二つの猫の姿が並んで残っているのです。

長野・飯田の冨士山稲荷神社は招き猫を授かる猫神社

長野県飯田市の冨士山稲荷神社は、境内社で猫を「ねこさま」としてまつる神社です。神社は招き猫を古くから授けてきた縁起物の一つと紹介し、猫神社への参拝者も多く訪れます。

八種の招福猫と招き猫みくじ

冨士山稲荷神社の招き猫は、色の違う8体から選べる「八種の招福猫」が通年の授与品です。高さ10cmの招き猫で、金・銀・赤・白・黒・黄・緑・桃の8色に、神社が一つずつ願いを添えています。

神社の説明では、猫は家を守る生き物と伝えられ、害虫や悪鬼を退けて幸運を呼ぶと信じられてきました。今も招福猫や招き猫みくじが授けられているのは、その信仰の名残とのことです。

あわせて正月には、高さ10cmから34cmまでの「福招き猫」も加わります。授与の期間は12月23日から、在庫がある限り2月末日までです。

冨士山稲荷神社の招き猫の授与品(2026年10月時点)

授与品初穂料内容
八種の招福猫各1,000円高さ10cm・8色
金猫2,000円〜8,000円高さ15cmの1体から、高さ27cmの1対まで
福招き猫(正月)1,000円〜11,000円高さ10cmの1体から34cmの1対まで(12月23日〜2月末日)
招き猫みくじ200円32種類
猫鈴守800円猫の形の鈴付き

出典:冨士山稲荷神社「御守・御朱印」

正月の招き猫に名入れを頼むなら、10月末日までに神社へ予約する必要があります。ただし在庫には限りがあるので、遠方から向かう日は電話で確かめておきましょう。

猫神社の例祭と参拝の案内

冨士山稲荷神社では、毎年2月22日に猫神社の例祭が営まれます。神社は、飯田城の鬼門除けとして稲荷大神をまつったことが始まりと伝え、商売繁昌の神としても信仰を集めてきました。

研究所が話を聞いた民俗学者の飯倉義之氏によると、商売の神は農耕や漁の神を「借りてくる」形で生まれました。農村から借りた神の代表がお稲荷さんです。稲荷社が招き猫を授ける姿は、商いの願いが重なってきた流れの上にあるといえるでしょう。

なお猫鈴守は、保護猫活動の一助になると神社は案内しています。

冨士山稲荷神社の参拝の案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地長野県飯田市浜井町3363
授与所8時30分〜16時(時間外は問い合わせ)
例祭2月22日 猫神社例祭
電車JR飯田線 伊那上郷駅から徒歩10分、桜町駅から徒歩15分
車中央道 飯田ICから15〜20分(参道の右手に駐車場)

出典:冨士山稲荷神社「アクセス」
出典:冨士山稲荷神社「年間祭典行事」

御朱印は、水曜と仏滅の日に直書きできないと神社は知らせています。神職が出張祭典で留守になる日もあるため、御朱印を受けたい日は事前に電話で確かめると安心です。

新潟・白山神社の安田瓦の招き猫

土人形「大黒天」。彩色した大黒天の土人形
土人形「大黒天」(東京国立博物館蔵)/出典:ColBase

新潟市中央区の白山神社は、新潟総鎮守として商売繁昌の信仰を集めてきた神社です。境内には、地元の焼き物である安田瓦で作られた招き猫が置かれています。

なでて福を願う安田瓦の招き猫

白山神社の招き猫は、参拝者がなでて開運と福を願う一体です。神社は境内の案内で、この招き猫を「福を呼ぶ」存在として紹介しています。

安田瓦は、新潟県阿賀野市で作られてきた瓦です。粘土瓦づくりは江戸時代後期に始まり、鉄分の多い釉薬をかけて焼くことで銀鼠色の瓦になります。

この瓦は、雪や寒さ、海沿いの塩害にも耐える瓦として育ってきました。雪国の屋根を守ってきたその焼き物が、白山神社では福を招く姿に形を変えています。

研究所の取材に応じた工芸史研究者の畑中英二氏は、焼き物の強さに注目しています。素焼きに絵の具で描いた縁起物は水拭きできず、外にも置けなかったと話しました。焼き物で作れば外に置け、汚れても拭けることを、氏は縁起物の大きな転機と見ています。

つまり白山神社の招き猫は、丈夫な瓦の技で生まれ、人の手を受け止める縁起物です。焼き物の産地と縁起物の関係は、畑中氏へのインタビューで詳しく聞きました。

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白山神社の参拝の案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地新潟市中央区一番堀通町1-1
バス新潟駅バスターミナルから約15分、「白山公園前」下車徒歩1分
電車JR越後線 白山駅から徒歩約15分
駐車場無料50台・7時〜19時(参拝の間だけ使える)

出典:新潟総鎮守 白山神社「公共交通機関でのアクセス」
出典:新潟総鎮守 白山神社「駐車場のご案内」

長野・伊那と静岡の招き猫おみくじ

招き猫の形をしたおみくじは、長野県伊那市の三澤寺と、静岡市の靜岡縣護國神社で紹介されています。おみくじを読んだあとも、小さな招き猫が手元に残る授与品です。

伊那の三澤寺

三澤寺は、天竜川に近い伊那市福島の日蓮宗の寺です。長野県上伊那地域振興局は2022年のブログで、表情が一体ずつ違う招き猫おみくじを紹介しました。

寺は、水とともに歩んできた土地にあることから、龍神の御神徳を大切にしています。あわせて2023年には、素焼きの招き猫に顔を描き入れ、最後にお経で魂入れをする催しを企画しました。

描いた招き猫に経をあげて魂を入れるという流れには、寺ならではの招き猫の迎え方が表れています。ただし堂内に入れる日は決まっており、寺は開放日をカレンダーで知らせています。

三澤寺の参拝の案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地長野県伊那市福島1105
車中央道 伊那北ICから約15分
電車JR飯田線 北殿駅から徒歩15分

出典:三澤寺「アクセス」

おみくじの授与の有無も含め、出かける前に寺の開放日を確かめると無駄足になりません。

静岡市の靜岡縣護國神社

靜岡縣護國神社は、招き猫を描いた袋の「猫みくじ」を授与品に載せる神社です。神社が公開している御守一覧(2023年版)では、初穂料は200円でした。

同じ一覧には、五色勾玉みくじや運気上昇金みくじなど、願いの違うおみくじが並んでいます。ただし一覧は2023年版のため、今の品ぞろえは授与所で確かめてください。

靜岡縣護國神社の参拝の案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地静岡市葵区柚木366
開門6時〜18時(秋分から春分までは17時まで)
授与の受付9時〜16時ごろ
電車静岡鉄道 柚木駅から徒歩5分、JR東静岡駅から徒歩10分

出典:靜岡縣護國神社「ご祈祷・御守り」
出典:靜岡縣護國神社「アクセス」

招き猫の入ったおみくじは、ほかの地方の寺社にもあります。中の招き猫の意味や、引いたあとの扱い方は別の記事で詳しく扱いました。

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愛知は瀬戸と常滑の二大産地

窯道具を積んだ壁が続く瀬戸の窯垣の小径
愛知県瀬戸市の「窯垣の小径」/写真:Asturio Cantabrio(CC BY-SA 4.0)

愛知県は、瀬戸焼と常滑焼という招き猫の二大産地を抱える県です。寺社をめぐる旅に、窯元や産地を訪ねる予定を組み合わせられる点が、中部のほかの県と違います。

瀬戸の金神社と産地の記事

瀬戸市小金町の金神社では、毎月最終日曜日に金運招福の招き猫の祈祷を受けられます。神社と瀬戸市の観光サイトの案内では、受付は10時から11時30分までです。

神社によると、全身金色の招き猫を1対で受け、1体は神社の祭壇に、もう1体は自宅でまつります。1年間は宮司が毎月祈祷を続け、1年が過ぎると拝殿の中でまつる形です。

金神社の招き猫の祈祷の案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地愛知県瀬戸市小金町69
祈祷の受付毎月最終日曜日 10時〜11時30分
招き猫1体3,000円(神社の案内)
行き方公立陶生病院の北側(駐車場5台)

出典:金神社「トップページ」
出典:せと・まるっとミュージアム(瀬戸市観光)「瀬戸 金神社」

一方で、瀬戸と常滑の招き猫の違いや、大須の巨大招き猫などの見どころは、愛知の記事に整理しました。本記事は要点にとどめるので、産地の歴史は次の2本で確かめてください。

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瀬戸の神社で招き猫に手を合わせると、その招き猫が生まれた窯の町にも関心が向くかもしれません。招き猫研究所を運営する株式会社日本招き猫総合研究所は、瀬戸焼の招き猫「Luxen Maneki」も手がけています。

金彩を一体ずつ手で描くのは、伝統窯の職人たちです。

招き猫ではない中部・北陸の猫の信仰

中部・北陸には、猫を神としてまつる神社や、猫とともに暮らす寺もあります。どれも置物の招き猫とは別の縁なので、授与や祈祷の場所とは分けて紹介します。

長岡の南部神社(猫又権現)

新潟県長岡市の南部神社は、「猫又権現」の別名で呼ばれる養蚕の神社です。長岡市の観光案内によると、祭神は天香具土命です。蚕や繭をかじるネズミを除ける神として、養蚕農家に信仰されてきました。

境内では、狛犬の手前に奉納された猫の石像が参拝者を迎えます。栃尾観光協会は、この像を「こま猫」と呼んで案内しています。

飯倉氏の説明では、農村で蚕を飼うようになると、蚕をネズミから守る猫も福をもたらす存在と見られていきました。南部神社は、その養蚕と猫の結びつきを今に伝える社といえます。

ただし、この神社でまつられるのは手招きの置物ではなく、ネズミを払う猫の力です。化ける猫と福を招く猫が、なぜ同じ猫に重なるのかは、飯倉氏のインタビュー記事で詳しく語られています。

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南部神社の参拝の案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地新潟県長岡市森上1062
行事5月8日 百八灯(19時〜21時)
お札2種類・各500円(道の駅R290とちお観光インフォメーション)
車関越道 長岡ICから約40分(駐車場なし)
バス長岡駅から栃尾車庫前行きで約50分、乗り換えて「森上」下車

出典:長岡観光ナビ「南部神社」
出典:栃尾観光協会「南部神社百八灯」

猫を神として祀る寺社は全国にあります。祀られた理由と一覧は次の記事で紹介しています。

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越前の御誕生寺(猫寺)

福井県越前市の御誕生寺は、行き場のない猫を引き取ってきた「猫寺」です。福井県観光連盟によると、曹洞宗の修行専門の寺で、今は約30匹の猫が境内で暮らしています。

授与所には招き猫おみくじや猫の御朱印帳もありますが、寺の主役は生きた猫たちでしょう。猫がじゃれつく姿を表した猫大仏も、境内の見どころに挙げられています。

一方で寺は、適正に飼育できる環境を保つため、今は猫の受け入れをしていません。猫に会うなら、ごはんの時間とされる8時と15時30分ごろが目安になります。

御誕生寺の参拝の案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地福井県越前市庄田町32
寺務所9時〜17時
御朱印300円から(猫の医療募金として)
車北陸自動車道 武生ICから約10分(駐車場50台)

出典:ふくいドットコム(福井県観光連盟)「御誕生寺」

島田の康泰寺(しあわせねこ地蔵)

静岡県島田市旗指の康泰寺には、猫の姿をした「しあわせねこ地蔵」があります。寺によると、元は野良猫だった副住職の「みけ」にちなみ、猫好きの住職がつくりました。

みけが来てから寺には良いことが続き、その幸せを参拝者にも分けたいという思いが込められています。お参りは、猫をなでるように地蔵をなでる形です。

あわせて授与品には、しあわせねこ地蔵のお守りや、飼い猫の長寿と健康を願う愛猫祈祷札も用意されています。つまり康泰寺は、招き猫を授かる寺ではなく、猫への感謝を地蔵に託した寺です。

中部・北陸の招き猫めぐりの回り方

大須ふれあい広場の巨大な招き猫とイルミネーションツリー
大須ふれあい広場の招き猫/写真:Kyu3a(CC BY-SA 4.0)

中部・北陸の招き猫めぐりは、県をまたぐと移動が長くなるため、1つの県に絞ると無理がありません。行事の日から逆算すると、旅の時期も決めやすくなります。

行事と授与の時期から決める

日付が決まっているのは、冨士山稲荷神社の猫神社例祭と、南部神社の百八灯です。正月の福招き猫や、金神社の月ごとの祈祷も、日程を組むときの目安になるでしょう。

中部・北陸の招き猫めぐりで押さえたい時期(2026年10月時点)

時期場所内容
毎月最終日曜日金神社(瀬戸市)招き猫の祈祷(10時〜11時30分)
12月23日〜2月末日冨士山稲荷神社正月の福招き猫の授与(在庫がある限り)
2月22日冨士山稲荷神社猫神社例祭
5月8日南部神社百八灯(19時〜21時)
7月7日・8日冨士山稲荷神社例祭(むぎわら祭り)

出典:冨士山稲荷神社「年間祭典行事」
出典:栃尾観光協会「南部神社百八灯」
出典:金神社「トップページ」

ただし、行事の内容や時間は年によって変わることがあります。出かける月が決まったら、各寺社が出している直近の案内に目を通してください。

県ごとの組み合わせ方

長野県内の2か所は、どちらもJR飯田線の駅から歩いて行ける寺社です。冨士山稲荷神社は伊那上郷駅、三澤寺は北殿駅が最寄りなので、飯田線に沿って南北に移る旅程になります。

新潟県では、新潟市の白山神社と長岡市の南部神社が候補です。南部神社には駐車場がないため、バスの時刻を調べてから向かいましょう。

一方で福井の御誕生寺は、北陸自動車道の武生ICから近く、車で北陸を回る旅に組み込みやすい寺です。静岡の2か所は、静岡市と島田市に分かれています。

参拝の作法や授与品の扱いについては、各寺社が示す案内を優先しましょう。全国のほかの地方の寺社と見比べたいときは、地域別にまとめた寺社の記事が役立ちます。

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よくある質問

Q. 長野県にある猫神社はどこですか?

A. 飯田市の冨士山稲荷神社です。境内社で猫を「ねこさま」としてまつり、猫神社とも呼ばれています。八種の招福猫や招き猫みくじを授けていて、毎年2月22日には猫神社例祭が営まれます。伊那市の三澤寺も、招き猫おみくじで紹介されてきた寺です。

Q. 北陸にある猫寺はどこですか?

A. 福井県越前市の御誕生寺が「猫寺」として知られています。行き場のない猫を引き取ってきた曹洞宗の寺で、約30匹の猫が暮らしています。招き猫を授かる寺というより、生きた猫に会いに行く寺と考えるとよいでしょう。

Q. 新潟で猫にゆかりのある神社はどこですか?

A. 新潟市の白山神社と、長岡市の南部神社です。白山神社には安田瓦で作られた招き猫があり、なでて福を願えます。南部神社は猫又権現と呼ばれる養蚕の神社で、蚕をネズミから守る猫の信仰が伝わっています。

Q. 静岡で猫にゆかりのある寺社はどこですか?

A. 静岡市の靜岡縣護國神社と、島田市の康泰寺です。護國神社の授与品の一覧には、招き猫を描いた猫みくじがあります。康泰寺には、副住職の猫にちなむ「しあわせねこ地蔵」があり、なでてお参りします。

招き猫研究所がつくる招き猫「Luxen Maneki」

中部・北陸では、神社で授かる招き猫から瓦の招き猫まで、土地ごとに違う姿に出会えました。旅を終えたあと、家でも長く飾れる一体がほしくなることもあるでしょう。

とはいえ、寺社で受ける授与品と、家に飾る置物とでは選び方が変わります。株式会社日本招き猫総合研究所のブランド「Luxen Maneki」は、日本六古窯の一つ、瀬戸で焼かれる招き猫です。

一体ごとに注文を受けて仕上げるため、届くまでにはおよそ4〜6週間をいただいています。桐で誂えた特製の箱に納めて、手元へ送り届けます。

まとめ

中部・北陸で招き猫を授かるなら、飯田の冨士山稲荷神社が中心です。八種の招福猫や招き猫みくじがあり、正月には大小の福招き猫も並びます。

新潟の白山神社では安田瓦の招き猫をなで、伊那や静岡では招き猫をかたどったおみくじに出会えます。愛知の瀬戸では、金神社の招き猫の祈祷と産地めぐりを組み合わせられるでしょう。

一方で南部神社・御誕生寺・康泰寺は、招き猫ではなく猫そのものを敬う寺社です。授かる、なでる、猫の縁にふれるのうち、旅の目的に合う場所から訪ねてみてください。