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招き猫の歴史・文化

京都の招き猫で有名な寺は?檀王法林寺の黒招き猫と授与・アクセスを紹介

この記事でわかること

  • 京都で招き猫を授かれる寺の代表は檀王法林寺
  • 寺の黒い招き猫は、主夜神尊の使いとされる黒猫
  • 2026年11月から授与は平日のみ、黒猫は品切れ中
  • 猫の寺として称念寺(猫寺)と猫猫寺もある

京都で招き猫といえば、三条大橋の東にある檀王法林寺(だんのうほうりんじ)です。寺では、まつられている主夜神尊(しゅやじんそん)の使いが黒猫だと伝えられ、右手を挙げた黒い招き猫を授けてきました。

ただし2026年10月時点で、寺の黒い招き猫は大・中・小とも売り切れています。さらに11月からは授与日も変わるため、出かける前に最新の案内を押さえておくと安心でしょう。

研究所では檀王法林寺の公式サイトを中心に、京都市観光協会や大学の公開資料も確かめました。後半では、猫の伝説が残る称念寺と、招き猫を本尊とする八瀬の猫猫寺も紹介します。

京都の招き猫の寺・スポットの早見表

永楽善五郎(16代)「交趾釉猫形手焙(白)」。丸くなって眠る白い猫の形をした陶磁器
永楽善五郎(16代)「交趾釉猫形手焙(白)」昭和時代(京都国立博物館蔵)/出典:ColBase

京都で招き猫や猫に出会える場所は、「授かる寺」「猫の伝説の寺」「猫の美術館」の3つに分けると選びやすくなります。最初に、それぞれの性格を一覧で比べておきましょう。

京都で招き猫と猫に出会える3か所

公式の情報で確かめられた京都の招き猫・猫のスポットは、檀王法林寺・称念寺・猫猫寺の3か所でした。招き猫そのものを授けているのは、このうち檀王法林寺です。

京都の招き猫・猫ゆかりの寺とスポット(2026年10月時点)

場所所在地猫とのかかわり種類
檀王法林寺左京区(三条大橋の東)主夜神尊の使いとされる黒い招き猫を授ける授かる寺
称念寺(猫寺)上京区(西陣)愛猫が寺を救った「猫の恩返し」の寺伝猫の伝説の寺
猫猫寺左京区八瀬招き猫「大日猫来」を本尊とする寺院型の美術館猫の美術館

表のうち、寺の歴史と招き猫が直接つながるのは檀王法林寺だけです。称念寺は猫の伝説で知られる寺で、招き猫を授ける寺ではありません。

一方で猫猫寺は、寺の名を持ちながら美術館として紹介されている施設です。そのため招き猫を授かりたいなら檀王法林寺、猫の話が残る寺なら称念寺と、目的で行き先を決めるとよいでしょう。

授かる寺と、猫の伝説が残る寺の違い

檀王法林寺の招き猫は、寺がまつる神と結びついた授与品です。参拝の記念として庫裏(くり:寺務所)で授けられ、寺の縁起とともに家へ持ち帰るものになっています。

対して称念寺に伝わるのは、招き猫の像ではなく、住職に恩を返した一匹の猫の話です。寺はこの縁から動物供養に力を入れており、住職の愛猫をもとにしたお守りも用意しています。

また「招き猫 神社 関西」で探すと、大阪の住吉大社が多く見つかります。ただし京都市内で招き猫の授与を公式に案内している神社は、今回の調べでは見つかりませんでした。

つまり京都の招き猫めぐりは、寺を中心に組み立てるのが実態に合っています。関西でもう一か所足すなら、記事の後半で触れる住吉大社 楠珺社が候補になるでしょう。

檀王法林寺の黒招き猫とは

檀王法林寺の招き猫が黒いのは、夜を守る神・主夜神尊の使いが黒猫とされてきたためです。神の性格、招き猫の古い伝え、寺を開いた僧の旅の3つから、その背景をたどります。

檀王法林寺の黒招き猫のポイント

  • 主夜神尊は華厳経に説かれる神で、夜を守り盗難や火災を防ぐとされる
  • 江戸の中ごろから、主夜神尊の銘を刻んだ右手の黒い招福猫が作られたと寺は伝える
  • 開山の袋中上人は琉球へ渡る航海の年に主夜神を感得したと、寺の縁起にある

主夜神尊と使いの黒猫

主夜神尊は、仏典の華厳経に説かれる夜の神です。もとの名は婆珊婆演底主夜神(ばさんばえんていしゅやじん)です。寺の説明では、恐れや災難を除いて人々を救う神とされています。

さらに「主夜」が「守夜」に通じることから、夜を守る神として信仰を集めてきました。盗難や火災を防ぐ神として、寺は主夜神尊を紹介しています。

では、なぜ使いが黒猫なのでしょうか。寺は、夜を守る神と、闇の中で眼を光らせる黒猫が結びついたのではないかと説明しました。

ただし寺自身も、経典に出てこない猫が使いになった理由は「わからない」と書いています。住職もJR東海の取材に、主夜神をまつる寺社はほかにもあるものの、使いを猫とするのは自分の寺だけのようだと話しました。

江戸中期から伝わる右手の黒い招福猫

檀王法林寺には、主夜神尊の名を刻んだ招福猫が江戸中期には作られていたという伝えがあります。正確な年代はわかっていないと、寺はことわっています。

その像は右手を挙げ、黒い色をまとった珍しい姿でした。寺の説明では、この「右手招き猫」はほかが真似て作ることを禁じられたほど、独自の信仰を集めていたといいます。

そのうえで寺は、寺社とかかわる招き猫のなかで最も古いとみる説も紹介しました。一方で、京都文化博物館が2017年に開いた「いつだって猫展」の解説は、招き猫の始まりを特定できないとしています。

博物館は檀王法林寺説を、豪徳寺や自性院の説と並ぶ一つとして挙げました。片手を挙げた猫の人形が登場した時期を確かめられない、というのがその理由です。だからこそ檀王法林寺の最古説は、寺の伝えとして受け止めるのが確かな読み方でしょう。

発祥をめぐる各地の説と、それぞれの根拠の違いは、発祥の地の記事で比べています。

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袋中上人と琉球への航海

檀王法林寺を開いたのは、いまの福島県いわき市に生まれた袋中(たいちゅう)上人です。上人は天文21年(1552年)の生まれで、慶長8年(1603年)から3年ほど琉球(いまの沖縄)に留まりました。

寺によると、上人はもともと明(当時の中国)へ渡るつもりで、その願いはかないませんでした。琉球で浄土宗を広めたことは、琉球大学の資料も伝えています。帰国後の慶長16年(1611年)に京都へ入り、三条の地に寺を開きました。

寺の縁起によると、上人が主夜神尊を感得したのは慶長8年です。つまり先の見えない航海に出る年に、夜と海の難から人を守る神に出会ったことになります。

あわせて寺は、昔の船には猫が乗せられていたという話を紹介しています。猫は風を察すると信じられ、ネズミから荷を守る役目もあったため、上人と猫の出会いがあったのかもしれないと寺は記しました。

ただし、これは記録ではなく寺が示す推測です。黒猫の由来を確かな史実として語らず、寺に伝わる話として味わうのがよいでしょう。

研究所の色の定義で、黒は「厄除け」にあたります。黒い招き猫が選ばれてきた背景は、色ごとの記事で掘り下げています。

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夜を守る神の使いという話を知ると、家にも黒い招き猫を迎えたくなる人がいるかもしれません。当研究所を運営する株式会社日本招き猫総合研究所は、招き猫のブランド「Luxen Maneki」も手がけています。

その黒の一体が「浮世」で、瀬戸焼の伝統窯の職人が金彩を一体ずつ手で描き入れた招き猫です。

檀王法林寺の招き猫の授与(値段・時間・品切れ)

京都・檀王法林寺の三条門
檀王法林寺の三条門/写真:そらみみ(CC BY-SA 3.0)

檀王法林寺の黒い招き猫は、寺の庫裏で授かる品です。値段は大きさで変わり、2026年は品切れと授与日の変更が重なっているため、最新の状況を順に確かめます。

授与品と値段

招き猫は大・中・小の3種類で、3,000円から5,000円です。寺の公式サイトには、ほかに招き猫の刺繍お守りとお財布用の招き猫も載っています。

檀王法林寺の招き猫と猫の授与品(2026年10月時点)

品名大きさ値段
招き猫(大)15cm5,000円
招き猫(中)12cm4,000円
招き猫(小)6cm3,000円
招き猫刺繍お守り高さ8cm・幅4.5cm1,000円
お財布用招き猫―500円

出典:檀王法林寺「主夜神のお使い 黒招き猫伝説」
出典:檀王法林寺 公式サイト(トップページのお知らせ)

なお、「猫の小判」と「主夜神お守り大」はいま授けていないと、寺は案内しています。さらに2026年6月からは、招き猫を授ける数をその都度制限する場合があるとのことです。

大きさを選ぶときは、置く場所の高さと幅を先に測っておくと迷いません。小は高さ6cmと小ぶりなので、棚や机の上に置く一体に向いています。

2026年11月からの授与日と品切れ

2026年11月から、招き猫の授与は平日(月〜金)だけになります。時間は10時から12時と13時から15時で、土日と祝日は書き置きの御朱印のみの対応です。

寺はこの変更の理由として、毎日の授与と寺本来の法務を両立するのが難しくなったことを挙げています。参拝の予定を週末に組んでいた人は、平日に日程を移す必要があるでしょう。

檀王法林寺の招き猫の授与(2026年10月時点の案内)

項目内容
授与日(2026年11月から)月曜〜金曜(平日)
授与時間10時〜12時・13時〜15時
土日・祝日御朱印(書き置き)のみ
黒猫の在庫大・中・小とも売り切れ
次の授与の目安2027年1月頃(寺のサイトで告知予定)

出典:檀王法林寺 公式サイト(トップページのお知らせ)

加えて大切なのが在庫です。寺によると、黒猫は大・中・小とも売り切れとなり、次の授与は2027年1月頃の見込みとされています。

そのため年内に訪ねても、黒い招き猫は授かれない可能性が高いでしょう。再開の告知を寺のサイトで確かめてから出かけてください。

郵送をやめた理由

檀王法林寺は、招き猫の郵送での授与を2023年12月にやめています。遠方に住んでいても、招き猫を受けるには寺へ足を運ぶ必要があります。

寺は理由として、招福猫やお守りは本来、参拝して授かる縁起物であると考え直したいと説明しました。郵送をやめたのは事情によるものですが、その背景には授与のあり方を見直す寺の姿勢があります。

この考え方は、ほかの授与品にも共通しています。つまり檀王法林寺の招き猫は、寺に参って手を合わせた記念として受け取るものなのです。

一方で、ネット通販などで「檀王法林寺」の名を付けた招き猫を見かけることもあるかもしれません。寺が案内している授かり方は、庫裏での授与だけだと覚えておきましょう。

檀王法林寺で出会える招き猫と行事

檀王法林寺には、授与品のほかにも全国から奉納された招き猫と、年に一度の大祭があります。寺の歴史を物語る門や琉球ゆかりの品も、あわせて見どころに数えられるでしょう。

授与品以外の見どころ

  • 本堂には、全国から奉納された各地の招き猫が並ぶ
  • 毎年12月第1土曜日の大祭で、秘仏の主夜神像が開帳される
  • 2026年10月時点で、本堂への参拝は断っていると寺は案内

全国から奉納された招き猫

檀王法林寺の本堂には、多くの人との縁で奉納された各地の招き猫が展示されています。寺の公式サイトでは、そのうち東日本と西日本の招き猫を地方ごとに紹介しています。

京都のものとしては、伏見人形・京張り子・清水豆人形の招き猫が挙げられました。東は青森の下河原人形から、西は大分の日出人形まで、土人形や張り子の招き猫が並びます。

中には、福島県いわき市が作ったキャラクター「フラねこ」もあります。袋中上人がいわきの出身であることから、主夜神尊の使いの黒猫をもとに作られ、2008年の末に寺へ納められました。

ただし2026年10月時点で、寺は法務が忙しいため本堂への参拝を断っていると案内しています。10月16日・17日に予定していた本堂の公開も、中止になりました。

そのため本堂の招き猫を見たい場合は、公開の再開を寺に電話で確かめるのが確実です。各地の招き猫の産地や素材の違いは、産地の記事でまとめています。

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12月の招福猫・主夜神大祭

主夜神尊に会えるのは、12月最初の土曜日に毎年開かれる招福猫・主夜神大祭の日だけです。この日、秘仏の主夜神像が年に一度だけ開帳されます。

参拝者に授けられるのは、主夜神尊のお札と、江戸後期の招き猫を写した復刻像です。もとの猫は、寺の厨子(ずし)の中で見つかったものです。

2026年の第1土曜日は12月5日にあたるものの、寺は12月以降の予定をホームページで順次知らせるとしています。

この大祭は長く途絶えていましたが、平成10年(1998年)に約50年ぶりに復活しました。寺の公式サイトと住職への取材記事が、ともにこの経緯を伝えています。

主夜神の信仰は、江戸時代にも広く知られていました。寺の紹介によると、国学者の本居宣長は宝暦6年(1756年)の日記に、主夜神の開帳に参ったことを書き残しました。

つまり12月の大祭は、江戸の人々も足を運んだ開帳を、いまに受け継ぐ行事といえるでしょう。訪ねる前に、寺のサイトで当日の時間を確かめてください。

川端門と琉球ゆかりの境内

境内で目を引くのは、川端通に面した朱塗りの川端門です。明和3年(1766年)に主夜神堂のために寄進された門で、赤門・開運門とも呼ばれています。

川端門は本堂、袋中上人の御霊屋(みたまや)とともに、京都市の指定文化財になりました。主夜神への信仰が皇族にも広がっていたことを、この門の由来は物語っています。

また寺には、琉球の尚寧王が上人に贈った書棚や団扇など、30余りの宝物が伝わります。庫裏の玄関の小屋根には、平成18年(2006年)の修復を記念して沖縄のシーサーが据えられました。

一方で宝物の多くは、ふだん公開されていません。招き猫を授かりに訪ねたときは、門とシーサーを外から眺めて、京都と沖縄を結ぶ寺の歴史に触れてみてください。

檀王法林寺へのアクセスと訪ねる前の確認

京都の店先に置かれた黒い招き猫
京都で見かけた黒い招き猫/写真:Nesnad(CC BY 4.0)

檀王法林寺は、京阪三条駅の出口から歩いてすぐの場所にあります。街なかの寺なので行き方は簡単ですが、門の段差と事前の電話に気を配っておきましょう。

京阪三条駅からの行き方

最寄りは京阪電車の三条駅で、8番出口から地上に出ると寺の三条門に着きます。地下鉄東西線からも、京阪への連絡通路を通って同じ出口へ向かえる造りです。

檀王法林寺へのアクセス(2026年10月時点)

項目内容
所在地京都市左京区川端通三条上る法林寺門前町36
京阪三条駅から北改札口を出て左、8番出口のエスカレーターで地上へ。バス停の前の三条門から入る
地下鉄東西線から京阪連絡通路を通り、同じ8番出口から地上へ
車椅子の場合三条門は段差が高いため、川端通を北へ約50mの川端門(赤門)から入る
電話075-771-0870

「だんのうさん」とも呼ばれるこの寺は、三条大橋を東へ渡った先にある寺です。境内には、寺が運営するだん王保育園も建っています。

なお、車椅子で訪ねるときは三条門ではなく川端門を使うよう、寺が案内しています。ホームから改札までのエレベーターの位置も公式サイトに載っているので、出発前に交通案内を開いておくと安心です。

電話で確かめておきたいこと

檀王法林寺を訪ねる前には、寺へ電話で予定を確かめることを勧めます。寺自身が、住職の急な法務で御朱印に応じられない日が多くあったとして、事前の電話を呼びかけているためです。

確かめておきたいのは、招き猫の在庫、授与日、本堂の公開の3点です。寺の行事がある日は、招き猫・お守り・御朱印の授与を休むことがあります。

電話で確かめたいこと(2026年10月時点の案内から)

  1. 黒い招き猫の在庫と、次の授与の時期
  2. その日が授与日か(2026年11月からは平日のみ)
  3. 本堂の公開と、御朱印に応じられるか

とくに遠方から来る人は、前日か当日の朝に連絡しておくと無駄足を防げます。つまり檀王法林寺は、行き方より日程の確認が大事な寺だといえるでしょう。

京都で猫にゆかりのある寺とスポット

檀王法林寺のほかにも、京都には猫の伝説が残る寺と、招き猫を本尊にした美術館があります。関西まで範囲を広げるなら、大阪の住吉大社も候補に入るでしょう。

称念寺(猫寺)の猫の恩返し

上京区の称念寺は、愛猫の恩返しで寺が持ち直したという寺伝から「猫寺」と呼ばれる寺です。浄土宗の寺で、土浦城主・松平信吉の帰依を受け、寺が開かれたのは慶長11年(1606年)でした。寺と京都市観光協会が、ともにこの経緯を伝えています。

寺伝によると、3代目の住職のころ、寺は松平家と疎遠になって貧しくなりました。住職がかわいがる猫は、ある夜に美しい姫の姿で舞っていたため、怒った住職に追い出されてしまいます。

ところが数日後、猫は住職の夢に現れ、翌日訪ねてくる武士を手厚くもてなすよう告げました。その通りに松平家との縁が戻り、寺は以前にも増して栄えたといいます。

本堂の前には、住職が愛猫をしのんで植えたと伝わる松があり、伏せた猫の姿から「猫松」とも呼ばれてきました。そのため寺は動物の供養に力を入れ、春の4月と秋の10月に動物合同供養祭を開いています。

授与品には、住職の愛猫をもとにした動物健康祈願のお守りがあります。猫は赤と紫、犬は緑で、いずれも500円です(2026年10月時点)。招き猫を授かる寺ではないものの、猫と人の縁を感じに訪ねたい寺といえるでしょう。

出典:称念寺 公式サイト「猫の恩返し物語」
出典:称念寺 公式サイト「お守りのご紹介」
出典:京都観光Navi(京都市観光協会)「称念寺(猫寺)」

猫猫寺(八瀬)の招き猫のご本尊

左京区八瀬の猫猫寺(にゃんにゃんじ)は、招き猫を本尊とする寺院型の美術館です。築100年の古民家を寺のようにしつらえ、襖や天井に猫をテーマにした作品が並びます。

本堂にまつられているのは、招き猫の「大日猫来」です。読みは「だいにちにゃらい」で、館内の襖24面の猫とあわせて、作家の加悦雅乃さんが手がけたと施設は紹介しています。

ただし猫猫寺は、寺の名を持ちながら、施設自身が「寺院型の美術館」と紹介する場所です。猫がたくさんいる施設ではないとも、公式サイトで注意を促しています。

猫猫寺の利用案内(2026年10月時点)

項目内容
所在地京都市左京区八瀬近衛町520
時間平日11時〜17時、土日祝11時〜18時(最終入館は30分前)
定休日火曜日(祝日は営業)
入場料大人800円・小人300円
行き方京都バス17・19系統「神子ヶ渕」下車、徒歩約2分

出典:猫猫寺 開運ミュージアム 公式サイト

同じ八瀬にある猫族歴史博物館は、2026年9月2日から11月30日まで休館中です。そのため秋に訪ねるなら、猫猫寺だけを目的に予定を組むとよいでしょう。

関西でもう一か所なら住吉大社 楠珺社

関西で招き猫の寺社をもう一か所めぐるなら、大阪市住吉区の住吉大社 楠珺社(なんくんしゃ)があります。初辰まいり(毎月はじめの辰の日の参拝)で、参拝の証に小さな招福猫を授かる神社です。

楠珺社では、奇数月に左手、偶数月に右手を挙げた猫を求めるならわしがあります。48体をそろえて納めると、一回り大きな猫と交換できる仕組みです。

つまり楠珺社は、毎月通って招き猫を集めていくところに、檀王法林寺との違いがあります。初辰の日の時間や集め方は、住吉大社の記事で詳しく紹介しました。

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京丹後の狛猫や和歌山のたま神社など、関西のほかの府県の猫ゆかりの場所は関西の記事にまとめました。

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京都・大阪以外も含めた全国の招き猫の寺社は、地域別の一覧で確かめるとよいでしょう。

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よくある質問

Q. 檀王法林寺は何と読みますか?

A. 「だんのうほうりんじ」と読みます。寺の公式サイトも、「だんおう」ではないと注意を添えました。正式な名前は朝陽山 栴檀王院 無上法林寺です。開山の後を継いだ團王上人が町の人に慕われたことから、「だんのうさん」の呼び名が生まれたと寺は伝えています。

Q. 檀王法林寺の招き猫は郵送で受けられますか?

A. 受けられません。檀王法林寺は2023年12月に、招福猫やお守りの郵送での授与をやめました。招き猫は寺に参って授かる縁起物だと考え直したいというのが寺の説明です。2026年10月時点では在庫も切れているため、次の授与の時期を公式サイトで確かめてから訪ねてください。

Q. 檀王法林寺で御朱印はもらえますか?

A. もらえます。直書きも書き置きも、2026年10月1日から500円になりました。ただし住職の法務で応じられない日があるため、寺は事前の電話を呼びかけています。11月からの土日祝は書き置きのみです。月に一度の「観音さんの日」には、十一面観音の御朱印も授けています(2026年11月は21日)。

Q. 古くなった招き猫はどうすればよいですか?

A. 授かった寺社の案内に従うのが基本です。檀王法林寺では、12月の仏名会・浄焚会で、古くなったお札・お守り・お人形などを供養すると年間催事に記しています。招き猫を納められるかどうかや日時は、寺に電話で確かめてから持ち込むと確実でしょう。

招き猫研究所がつくる黒の招き猫「Luxen Maneki 浮世」

檀王法林寺の黒い招き猫は、寺に参って授かる縁起物です。品切れの時期が続くと、授与の再開を待ちながら、家にも黒い招き猫を置きたいと考える人もいるでしょう。

寺の授与品の代わりになるものではありませんが、作り手と産地がわかる黒の一体を選ぶ方法もあります。「浮世」は、株式会社日本招き猫総合研究所のブランド「Luxen Maneki」の黒い一体です。

六古窯のひとつである瀬戸焼で、伝統窯の職人が金彩を手描きしています。一体ずつの受注生産で、納期は約4〜6週間です。仕上がった猫は、特製の桐箱に納めてお届けします。

まとめ

京都の招き猫の中心は、三条大橋の東にある檀王法林寺です。主夜神尊の使いが黒猫だという寺の伝えにもとづき、右手を挙げた黒い招き猫を授けてきました。

ただし2026年10月時点で黒猫は品切れで、次の授与は2027年1月頃の見込みです。11月からは授与が平日だけになるため、寺のサイトと電話で日程を確かめてから出かけましょう。

猫の伝説をたどるなら上京区の称念寺、猫のアートを楽しむなら八瀬の猫猫寺も候補です。授かるのか、伝説に触れるのかで、訪ねる場所を選んでください。