この記事でわかること
- 授かれるのは福良天満宮・諫早神社・宮地嶽神社の3社
- 臼杵の赤猫は、臼杵商人の呼び名から生まれた
- 追い出し猫と仙巌園の猫神社は招き猫とは別の信仰
- 年末は秋詣、冬は猫の日と受験期が回りどき
九州で招き猫を授かれる神社の代表は、大分の福良天満宮、長崎の諫早神社、福岡の宮地嶽神社です。臼杵の赤い招き猫、陶器の招き猫、七色の招き猫みくじと、授かる形はそれぞれ違います。
一方で福岡の宮若市には、怒った顔で災いを追い払う「追い出し猫」が伝わります。鹿児島の仙巌園で祀られているのは、戦国武将とともに戦場に赴いた猫です。
研究所は2026年10月20日に、神社・自治体・観光団体の公式サイトを確かめ、県別に5か所をまとめました。授与の時期が季節で変わる場所が多いので、後半では回る時期の決め方も整理しています。
九州の招き猫の神社の早見表
九州の招き猫ゆかりの場所は、招き猫を授かる神社と、招き猫ではない猫の信仰に分かれます。最初に県別の一覧で、それぞれの性格をつかんでおきましょう。
県別に見る九州の招き猫・猫ゆかりの5か所
公式の案内で確かめられたのは、大分・長崎・福岡・鹿児島の5か所でした。このうち神社の授与品として招き猫を受けられるのは、3社です。
九州の招き猫・猫ゆかりの神社と施設(2026年10月時点)
| 県 | 場所 | 猫とのかかわり | 種類 |
|---|---|---|---|
| 大分県(臼杵市) | 福良天満宮 | 「招福の赤猫」を祀る招霊赤猫社があり、赤猫の置物やお守りを授ける | 授かる |
| 長崎県(諫早市) | 諫早神社 | 陶器の招き猫や招き猫みくじを授ける | 授かる |
| 福岡県(福津市) | 宮地嶽神社 | 七色の招き猫みくじを授ける | 授かる |
| 福岡県(宮若市) | 宮若追い出し猫本舗 | 二つの顔を持つ縁起物「追い出し猫」の店。冬は店内に猫神社が置かれる | 招き猫ではない |
| 鹿児島県(鹿児島市) | 仙巌園 猫神社 | 島津義弘と戦場から帰った2匹の猫を祀る | 招き猫ではない |
出典:福良天満宮「招福の赤猫」
出典:諫早神社「かわいい福まねき」(2026年8月16日)
出典:宮地嶽神社「おまもり」
出典:宮若市「合格祈願!追い出し猫神社と桜さく子ちゃん」
出典:鹿児島県観光サイト かごしまの旅「仙巌園 猫神社」
表で見ると、神社で招き猫を授かれるのは大分・長崎・福岡の3社です。一方で宮若と鹿児島の2か所は、手招きする招き猫とは違う姿で、猫への願いを形にしてきた場所でしょう。
招く猫・追い出す猫・祀られる猫の違い
九州の猫ゆかりの場所は、猫が何をする存在かで3つに分けられるでしょう。招き猫は手を挙げて福や客を呼ぶ縁起物で、九州でも神社の授与品として受け継がれています。
九州の猫の縁起物と信仰の違い
| 比べる点 | 招き猫(福良天満宮など3社) | 追い出し猫(宮若市) | 猫神社(仙巌園) |
|---|---|---|---|
| 猫の役目 | 手招きで福を呼ぶ | 怒った顔で災いを追い払い、笑顔で福を招く | 神として祀られる |
| 形 | 片手を挙げた置物・みくじ | 表と裏に顔があり、逆さの箒を持つ | 祠と、参道の案内猫・なで猫 |
| もとになった話 | 臼杵では商人の呼び名「あかねこ」 | 寺の大ネズミを退治した猫の民話 | 戦場に連れて行かれた猫の伝承 |
出典:宮若市「宮若市イメージキャラクターの追い出し猫です」
出典:鹿児島県観光サイト かごしまの旅「仙巌園 猫神社」
つまり追い出し猫は、招き猫の「招く」の前に「追い払う」を置いた縁起物といえます。だるまが願いをかけて目を入れる縁起物であるのに対し、招き猫は猫という動物の手招きの仕草に福を重ねてきました。
宮若の猫はその仕草に、悪いものを掃き出す箒を加えた形です。そのため訪ねる前に、授かる場所か、猫の物語に触れる場所かを分けておくと迷いません。
大分・臼杵の福良天満宮「招福の赤猫」
大分県臼杵市の福良天満宮は、「招福の赤猫」を境内に祀る天満宮です。学問の神・菅原道真をまつる社に、臼杵の商人の魂を込めた赤い招き猫の社が並んでいます。
福良天満宮の赤猫のポイント
- 「あかねこ」は明治初期の臼杵商人を指した呼び名と、神社は伝える
- 平成11年に境内へ招霊赤猫社が建てられ、29体の赤猫石が祀られている
- 赤猫の置物は9色あり、秋詣の御朱印は12月20日まで
臼杵商人を称えた「あかねこ」と招霊赤猫社
臼杵の赤猫は、猫の毛色ではなく商人の呼び名から生まれた赤です。福良天満宮によると、臼杵は江戸から明治にかけて商業で栄えた城下町でした。商いを競い合う中から生まれたのが、「あかねこ」という言葉だったといいます。
その中心人物とされるのが、平清水で育った商人の大塚幸兵衛です。神社は、災害のときに私財を投じて人々を助けたと伝わる臼杵の偉人として紹介しています。
やがて「あかねこ」の言葉にちなむ招き猫の置物が作られ、迎えた人に良いことが続いたという声が増えました。そこで、あかねこの魂を氏神である天満宮へ返そうという動きが生まれます。
平成11年(1999年)に境内へ建てられたのが、赤猫の社「招霊赤猫社」です。
社のそばには福猫たまりと呼ぶ井戸があり、赤猫石29体も祀られています。毎年の赤猫まつりの初日には、この社で神事が営まれるそうです。
研究所の色の定義では、赤は病よけの色にあたります。ただし臼杵の赤猫の赤は、商人の呼び名に由来するもので、赤の来歴が土地ごとに違うことを示す例といえるでしょう。赤い招き猫が病よけとされてきた背景は、色の記事で取り上げました。
赤猫の授与品と秋詣の御朱印
福良天満宮の授与品には、9色そろう「招福赤猫置物」をはじめ、赤猫にちなむ品が数多くあります。授与品の一覧を見ると、特大の赤猫や鈴守、袋型のお守り、手作りの招き猫守なども並ぶ形です。
福良天満宮の赤猫にちなむ主な授与品(2026年10月時点)
| 授与品 | 授与番号 |
|---|---|
| 幸運招き猫御守り | MA01 |
| 招福赤猫置物(9色) | MA02 |
| 赤猫さまのなんかいいことある守 | MA04 |
| 特大赤猫 | MA09 |
| 赤猫開運鈴守 | MA13 |
初穂料は一覧に書かれていないため、授与所で確かめてください。遠方からは、授与番号と色、数を伝えて神社の申込フォームから申し込む形です。
一方で御朱印は、「福良天満宮」と「招霊赤猫社」の2種類が基本です。2026年は9月19日から12月20日までが「秋詣」の期間で、見開きの季節御朱印を初穂料1,500円で授けています。
神社では社殿と招福赤猫を刺繍した御朱印帳も用意しており、郵送での授与も案内されています。御朱印の受付期間は12月15日必着までなので、郵送を頼むなら早めに申し込むと安心です。
出典:福良天満宮「「929来福」・「秋詣」御朱印受付について」(2026年9月19日)
出典:福良天満宮「福良天満宮について」
うすき赤猫まつりとアクセス
福良天満宮では、毎年4月29日の昭和の日に「うすき赤猫まつり」が開かれてきました。質素倹約で財を築いた昔の臼杵商人にあやかり、招福・商福・笑福の三つの福を願う祭りです。
当日は神社で招福祭の神事がおこなわれ、赤猫のお守りなどの縁起物が授けられます。臼杵市観光協会によると、市の観光交流プラザでは赤猫の姿をした子どもたちの「赤猫おどり」も披露されてきました。
ただし神社の年中行事の一覧では「5月上旬」とも書かれているため、祭りの日は事前に確かめておきましょう。
福良天満宮へのアクセス(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県臼杵市福良211 |
| 電車 | JR上臼杵駅から徒歩5分(特急は停まらない) |
| バス | 平清水バス停から徒歩5分 |
| 車 | 東九州自動車道 臼杵ICから約5分(入口の道はやや狭い) |
出典:福良天満宮「交通案内」
出典:福良天満宮「うすき赤猫まつり」
出典:臼杵市観光協会「赤猫まつり【4/29(祝)】」
車で向かう場合、駐車場は三重塔の手前を右に入った先にあります。大分空港からは空港バスで大分駅へ出て、JRに乗り換えると上臼杵駅に着きます。
長崎・諫早神社の招き猫の授与品
長崎県諫早市の諫早神社は、季節ごとに趣向の異なる招き猫を授ける神社です。猫の日の特大の招き猫や、ハローキティの招き猫みくじなど、時期によって並ぶ品が変わります。
九州総守護の四面宮と招き猫
諫早神社は、九州全体を守る神々をまつってきた「四面宮」を前身とする神社です。神社の縁起書では、始まりは奈良時代の神亀5年(728年)とされます。聖武天皇の願いを受けた行基が、この地に石の祠をまつったと伝わります。
明治の神仏分離で、境内にあった荘巌寺が分けられ、社名も四面宮から諫早神社に改められました。地元では今も「おしめんさん」の愛称で親しまれている社です。
その諫早神社が招き猫を授ける背景には、長崎と猫の縁もあります。神社は、江戸時代に外国船が出入りした長崎へ、尾の曲がった猫の祖先が船で渡ってきたと紹介しています。
県内の猫のおよそ8割が尾曲がり猫だという調査もあるそうです。だからこそ神社は猫を、長崎の歴史を伝える生き物として授与品に取り入れています。
出典:諫早神社「歴史・ご祭神」
出典:諫早神社「ふくふく大福まねきんぐ」(2026年2月21日)
ふくふく大福まねきんぐと猫の日の招き猫
諫早神社の招き猫でとりわけ目を引くのは、大小4体の招き猫が合わさった「ふくふく大福まねきんぐ」です。2月22日の猫の日に合わせて授けられ、高さ28cmもある陶器の招き猫です。
硬貨を入れる穴もあり、貯金箱としても使えます。神社は、職人が一体ずつ色を付けるため、色むらなどの個体差が出ると断っています。
諫早神社が授けてきた主な招き猫(2026年10月時点の神社の案内)
| 授与品 | 大きさ(陶器) | 授けた時期 |
|---|---|---|
| ふくふく大福まねきんぐ | 高さ28×幅24×奥行24cm | 2025年・2026年の猫の日(数に限りあり) |
| ひだまり招き猫 | 高さ10×幅7.5×奥行8.5cm | 2026年2月19日から(数に限りあり) |
| おまねき招き猫 | 高さ7×幅6×奥行4.5cm | 2025年2月15日〜22日 |
| 厄除け福寿の招き猫 | 高さ11.5×幅10×奥行8cm | 2025年の敬老の日 |
| ハローキティ 招き猫みくじ | 陶器のみくじ | 2026年8月から授与所で |
出典:諫早神社「ふくふく大福まねきんぐ」(2026年2月21日)
出典:諫早神社「ひだまり招き猫」(2026年2月21日)
出典:諫早神社「おまねき招き猫」(2025年2月16日)
出典:諫早神社「福寿を祝う招き猫」(2025年9月11日)
表のとおり、猫の日や敬老の日に合わせて授ける品が多く、数がそろうのは授けはじめの時期です。そのため特大の招き猫を迎えたい人は、毎年2月の神社の案内を待つのが確かな方法でしょう。
2026年10月の授与状況とアクセス
2026年10月の時点で授与所に置かれている招き猫は、「ハローキティ 招き猫みくじ」です。金色の鈴を抱えて座るキティの陶器のみくじで、中のおみくじは日本語に英語・中国語・韓国語を併せて記したものです。
神社が10月17日に更新した案内では、このみくじは授与所で一人1体まで受けられます。ただしオンライン授与所での扱いは未定で、品によっては一時的に切れることもあると神社は断っています。
授与所は社殿の左手の社務所にあり、受付は午前9時から午後5時までです。不定休もあるので、遠方から訪ねる日は神社のお知らせを先に確かめておきましょう。
諫早神社へのアクセス(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電車 | JR・島原鉄道 諫早駅から徒歩5分 |
| 車 | 諫早ICから約10分、長崎空港から約27分 |
| 駐車場 | 鳥居に向かって左へ約80mの参拝者駐車場(大型バス2台分あり) |
| 授与所 | 社務所、午前9時〜午後5時(不定休あり) |
出典:諫早神社「授与品の頒布状況について」(2026年10月19日)
出典:諫早神社「授与品のご案内」
出典:諫早神社「アクセスマップ」
福岡・宮地嶽神社の招き猫みくじ
福岡県福津市の宮地嶽神社では、七色の招き猫が入った「招き猫みくじ」を授けています。商売繁昌の神社として知られ、参道の店先にも招き猫が並ぶ場所です。
商売繁昌の「みやじだけさん」と招き猫みくじ
宮地嶽神社の招き猫みくじは、初穂料300円で、七色の招き猫に色ごとのご利益があるとされます。神社の授与品の案内では、一番人気とされる七福神みくじの隣に載る品です。
宮地嶽神社によると、福岡で商売繁昌の神社といえば「みやじだけさん」の名が真っ先に出ます。それほど、商いの神として親しまれてきました。御祭神の神功皇后が開運を祈って船出し、願いを果たしたという由緒が、その信仰のもとです。
神社の案内では、毎月1日の「ついたち参り」に日付が変わる深夜から人が集まり、その月の商売繁昌を祈ります。あわせて神社は、参道の土産物店に並ぶ招き猫も、客を招く縁起物として紹介しています。
宮地嶽神社の招き猫みくじと参拝の案内(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 招き猫みくじ | 初穂料300円(七色) |
| 所在地 | 福岡県福津市宮司元町7-1 |
| 電車・バス | JR福間駅から西鉄バスで約5分、徒歩なら約25分 |
| 車 | 九州自動車道の古賀IC(福岡市方面から)・若宮IC(北九州市方面から) |
出典:宮地嶽神社「おまもり」
出典:宮地嶽神社「商売繁昌」
出典:宮地嶽神社「招き猫」
出典:宮地嶽神社「交通アクセス」
つまり宮地嶽神社では、招き猫を神社の縁起ではなく、商いの町の縁起物として楽しむのが合う訪ね方です。ほかの地域で招き猫おみくじを授ける寺社は、おみくじの記事でまとめました。
招き猫ではない九州の猫の信仰
九州には、手招きで福を呼ぶ招き猫とは別に、猫そのものの働きや伝承を大切にする場所もあります。どちらも招き猫ではないため、授かる神社とは分けて紹介します。
宮若市の追い出し猫(福岡県宮若市)
宮若市の追い出し猫は、表の怒り顔で災いを追い払い、裏の笑顔で福を招く縁起物です。宮若市によると、寺を荒らした大ネズミを猫たちが退治したという、約400年前の民話がもとになっています。
市の案内では、西福寺の猫好きな和尚にかわいがられた猫が仲間を集め、命がけで大ネズミと戦いました。和尚が猫たちを葬ったと伝わる猫塚は今も残り、周りは猫塚公園になりました。
猫たちが持つ箒は、悪いものを外へ出すと考えられてきた「逆さ箒」にちなむものです。福岡県の観光サイトでは、飾るときは怒った顔を前に向けるのが基本と紹介されています。
ただし追い出し猫は、昔から伝わる人形ではありません。平成4年(1992年)に若宮町商工会の村おこしで民話をもとに考案され、平成8年に生産と販売が始まりました。
宮若追い出し猫本舗の案内(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県宮若市福丸181-8(福丸商店街) |
| 定休日 | 月曜日 |
| 猫神社 | 12月から3月中旬まで店内に設けられ、合格祈願の絵馬を奉納できる |
| 体験 | 追い出し猫の絵付け(紙芝居で由来を聞いてから描く) |
| 行き方 | 若宮ICから約5分、博多駅からJRバスで約70分の「福丸」下車 |
出典:宮若市「宮若市イメージキャラクターの追い出し猫です」
出典:宮若市「合格祈願!追い出し猫神社と桜さく子ちゃん」
出典:宮若市「追い出し猫とともに20年。平成28年度福岡県観光功労者表彰を受賞」
出典:宮若市「追い出し猫グッズ」
出典:クロスロードふくおか(福岡県観光連盟)「宮若追い出し猫本舗」
受験の時期に人気なのは、「必勝」のハチマキを締めて五角形の座布団に座る「桜さく子ちゃん」です。店内の猫神社は、地元の神主のお祓いを受けた祈願の場だと市は紹介しています。
営業時間は市の案内が午前10時〜午後5時、県の観光サイトが10時〜16時と異なります。そのため出かける前に電話で確かめると確実でしょう。
仙巌園の猫神社(鹿児島市)
鹿児島市の仙巌園には、戦国武将の島津義弘とともに戦場へ赴いた猫を祀る「猫神社」があります。鹿児島県の観光サイトによると、義弘が連れていった7匹のうち、無事に帰った2匹を祀る社です。
参道には5匹の案内猫、境内には2匹のなで猫が置かれ、健康長寿や旅の安全を願う場所とされています。仙巌園は、毎年2月22日に愛猫の健康と長寿を祈る「愛猫長寿祈願祭」を開いています。
一方で猫神社は、手招きで福を呼ぶ招き猫ではなく、実在した猫を神として祀る社です。猫が人を助けた働きを伝える点では、宮若の追い出し猫の民話とも通じるでしょう。
なお仙巌園の伝統文化体験では、鹿児島の郷土人形である垂水人形の招き猫に絵付けができます。料金は2,500円で、仕上げた人形をその日のうちに持ち帰れる点も特徴です。
仙巌園 猫神社への行き方(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1(仙巌園内) |
| 時間 | 9:00〜17:00(入園は16時30分まで) |
| 料金 | 仙巌園の入場料が必要(猫神社だけの参拝も同じ) |
| 行き方 | JR仙巌園駅から下車すぐ、鹿児島中央駅から周遊バスで約50分 |
| 園内 | 入口から猫神社まで徒歩約10分 |
出典:鹿児島県観光サイト かごしまの旅「仙巌園 猫神社」
出典:仙巌園「行催事カレンダー」
出典:仙巌園「よくある質問」
出典:仙巌園「伝統文化体験」
九州の外で招き猫に色を塗れる工房を探すなら、絵付け体験の記事が参考になります。
九州の招き猫めぐりの回り方
九州の招き猫めぐりは、授与や行事の時期から先に決めると無駄がありません。秋の御朱印、冬の受験期、2月の猫の日と、時期によって見られるものが変わるためです。
季節と授与の時期から決める
日程が決まっているのは、福良天満宮の秋詣と、宮若の猫神社の期間です。この2つに2月22日の猫の日を加えると、1年の流れがつかめます。
九州の招き猫めぐりで押さえたい時期(2026年10月時点)
| 時期 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 12月20日まで | 福良天満宮 | 秋詣の季節御朱印(郵送は12月15日必着) |
| 12月〜3月中旬 | 宮若追い出し猫本舗 | 店内に猫神社が置かれ、合格祈願の絵馬を奉納できる |
| 2月22日前後 | 諫早神社・仙巌園 | 猫の日の招き猫の授与(例年)・愛猫長寿祈願祭 |
| 4月29日 | 福良天満宮 | うすき赤猫まつり |
| 毎月1日 | 宮地嶽神社 | ついたち参り |
出典:福良天満宮「「929来福」・「秋詣」御朱印受付について」(2026年9月19日)
出典:宮若市「合格祈願!追い出し猫神社と桜さく子ちゃん」
出典:仙巌園「行催事カレンダー」
年内に訪ねるなら、臼杵の赤猫と秋詣の御朱印を合わせて受けられる福良天満宮が軸になります。受験生のいる家庭なら、冬に宮若の猫神社へ足を延ばす組み合わせも考えられるでしょう。
一方で諫早神社の特大の招き猫は、毎年2月に数をそろえて授けてきた品です。2月に長崎と鹿児島を回ると、猫の日の授与と祈願祭の両方に触れられます。
瀬戸内をはさんだ中国・四国にも、招き猫を奉納する神社や招き猫の美術館があります。
県をまたぐときの組み合わせ方
福岡県内の2か所は、どちらも若宮ICが最寄りの一つです。宮地嶽神社は北九州市方面から若宮ICを使う案内で、宮若の追い出し猫本舗は若宮ICから約5分の場所にあります。
対して臼杵の福良天満宮、諫早神社、鹿児島の仙巌園は、県が分かれていて互いに離れています。そのため3か所は、それぞれ別の旅の予定に組み込むのが現実的でしょう。
諫早神社は諫早駅から徒歩5分、仙巌園は鹿児島中央駅からバスで向かえます。電車で回る人は、駅から近い2か所を先に予定に入れると組み立てやすくなります。
参拝の作法や授与品の扱い方は、神社や施設ごとに公式で示された方法を守りましょう。四国の猫神社として知られる徳島のお松大権現や、全国の招き猫の寺社は別の記事で扱っています。
よくある質問
Q. 九州で猫のお守りがある神社はどこですか?
A. 大分県臼杵市の福良天満宮には、赤猫の開運鈴守や袋型の赤猫守など、猫にちなむお守りがそろいます。授与番号と色、数を伝えて申し込めば、遠方からも受けられるという案内です。
Q. 追い出し猫はどちらの顔を前にして飾りますか?
A. 福岡県の観光サイトでは、怒った顔を前に向けて飾るのが基本と紹介されています。宮若市によると、怒り顔の面に退散させたいこと、笑顔の面に招きたいことを書き入れるシールも置物に付いています。
Q. 宮若市の猫神社は一年中お参りできますか?
A. できません。宮若市の案内では、猫神社は追い出し猫本舗の店内に12月から3月中旬までだけ設けられます。受験の時期に合わせた祈願の場で、期間中は合格祈願の絵馬を奉納できます。
招き猫研究所がつくる招き猫「Luxen Maneki」
九州の招き猫は、臼杵の赤猫や諫早の季節の招き猫のように、神社に参って授かる縁起物でした。お参りの記念とは別に、自宅で長く飾る一体がほしいと考える人もいるでしょう。
神社の縁起物とは役目が違うものの、どこでどう作られたかを語れる招き猫を迎えるのも一つの方法です。株式会社日本招き猫総合研究所のブランド「Luxen Maneki」は、六古窯の一つ、瀬戸焼の招き猫です。
金彩は伝統窯の職人が手で一体ずつ描き入れ、注文を受けてから仕上げるので、お届けまで約4〜6週間かかります。届けるときは、特製の桐箱に納める形です。
まとめ
九州で招き猫を授かるなら、大分の福良天満宮、長崎の諫早神社、福岡の宮地嶽神社が候補です。福良天満宮は臼杵商人を称えた赤猫を祀り、9色の赤猫の置物を授けています。
諫早神社は猫の日などに陶器の招き猫を授け、宮地嶽神社では七色の招き猫みくじを引けます。年内に訪ねるなら、12月20日まで秋詣の御朱印がある福良天満宮が予定を立てやすいでしょう。
招き猫ではない猫の信仰なら、宮若の追い出し猫と鹿児島の仙巌園の猫神社があります。授かるのか、猫の物語に触れるのかを決めてから、行き先を選んでください。





