この記事でわかること
- 恋愛運の色は、公式2か所がそろってピンクとする
- 南西に置くと恋愛運という決まりは公式にない
- 恋愛は時代とともに加わった新しいご利益
- 縁結びの今戸神社は招き猫発祥の地の一つ
招き猫で恋愛運を願うなら、公式2か所が恋愛の色とするピンクが手がかりになります。恋愛運・恋愛成就・恋愛招福と言い回しは違っても、託している願いは同じです。
一方で、南西や寝室にピンクを置けば恋愛運が上向くという話も見かけますが、公式の説明にはありません。恋愛のご利益が加わった背景や縁結びの寺社まで知ると、自分に合う一体を選べるでしょう。
招き猫の恋愛運はピンク【公式2か所の比較】

恋愛の願いは、ピンクの色と人を招く手で表されてきました。色の意味と、よく見かける方角の説明を分けて確かめます。
恋愛運と招き猫のポイント
- 公式2か所はそろってピンクを恋愛の色としている
- 良縁の色を黄とする窯元もあり、縁の願いは色が分かれる
- 南西や寝室に置くという方角の決まりは公式にない
公式2か所はそろってピンクを恋愛の色とする
恋愛を願う招き猫の色はピンクです。愛好家団体と常滑の窯元という2つの公式がピンクと黄に当てた意味は、次のとおりでした。
ピンクと黄の招き猫に当てられた意味(公式2か所)
| 公式 | ピンク | 黄 |
|---|---|---|
| 日本招猫倶楽部(愛好家団体) | 恋愛成就 | 記載なし |
| 梅月冨本人形園(愛知県常滑市) | 恋愛招福(色の名は「桜」) | 良縁招福 |
2か所の言葉はそろって恋愛で、窯元はピンクを「桜」と呼んでいます。一方で、黄を良縁招福の色としているのが梅月冨本人形園で、その英語の表記はMarriage、つまり結婚でした。
つまり、恋愛の願いはピンク、結婚を見すえた良縁の願いは黄と、作り手によっては色を分けています。ピンクと黄の招き猫の背景は、それぞれの色の記事にまとめました。
研究所の定義でも、ピンクは恋愛成就の色です。一方で研究所は、黄を人との縁を広げ、人に慕われる人望招福の色と定義しました。
8色それぞれの研究所の定義と、その考え方は意味の記事にまとめています。
南西や寝室という方角の決まりは公式にない
南西に置くという方角の決まりは、公式2か所にありません。南西や寝室を恋愛の場所とする説明は、風水の考え方から語られてきたものです。
飾り方は自由だというのが、日本招猫倶楽部の答えでした。昔は少し高い場所に安置して水を供えたこともあり、いまは身近に置いていつも目につくようにするとよいそうです。
そのため、方角より、自分が毎日目にする場所を基準に選ぶのが、公式の説明に近い考え方です。方角と色を組み合わせる説がどこから来たのかは、風水と置き場所の記事でたどっています。
恋愛のご利益が招き猫に加わった背景
恋愛は、招き猫の歴史の中では新しいご利益です。それでも人を招く手の意味をたどると、縁の願いとのつながりが見えてきます。
恋愛は時代を映して加わったご利益
恋愛のご利益は、時代の変化を映して招き猫に加わったものです。朝日新聞のsippoによると、左右の手や色の意味は、招き猫の量産が進むなかで付け加えられてきました。
観光庁の解説文によると、常滑では伝統的な三毛に加えて、さまざまな色やデザインの招き猫が登場しています。ただし、ピンクの招き猫がいつ現れたかを示す記録は、研究所が確かめた資料にはありません。
だからこそ、恋愛の意味は新しい願いを映したものとして、公式2か所がそろえる説明を手がかりにしましょう。ほかの願いと合わせたご利益の一覧は、ご利益の記事が参考になるでしょう。
人を招く手と「縁」
人との出会いを願うなら、人を招く左手が手がかりになります。公式2か所はいずれも、左手を上げた招き猫は人やお客を招くと説明しています。
東京・世田谷の豪徳寺の教えでは、右手を上げた招福猫児(まねきねこ)の役目は人との縁を運ぶことです。寺は、縁を生かすのは本人で、恩に報い感謝する心をもつ人のもとに福が訪れると説いています。
縁起物の姿を見比べると、だるまは座禅の姿を、熊手は道具の形を写しています。対して招き猫が写したのは、人を呼ぶしぐさです。
だからこそ、恋愛や縁の願いと、手招きの姿は結びつきやすいといえるでしょう。左右の手の意味や、豪徳寺で招福猫児を授かる方法も、以下の記事で紹介しました。
縁結びと招き猫の寺社

縁結びの願いと招き猫の両方にかかわる場所として、東京・浅草の今戸神社があります。訪ねる前に、神社と区が伝えていることを分けて確かめておきましょう。
縁結びの今戸神社と今戸焼
今戸神社は、縁結びの神社として知られています。神社の公式サイトは自らを縁結びの神様と案内し、良縁を願う人のための縁結び会という催しも開いてきました。
台東区の観光サイトによると、この地は今戸焼発祥の地です。猫の焼き物を売っていたことから、招き猫発祥の地ともされています。
区は、縁を招き寄せるペアの猫を描いた絵馬や御朱印帳も人気だと紹介しました。ただし、招き猫の発祥には豪徳寺説や自性院説などもあり、今戸はその一つです。
そのため、今戸神社は縁結びと招き猫の両方に縁のある神社として訪ねるとよいでしょう。招き猫発祥の地とされる各地の説は、発祥の地の記事で比べています。
今戸焼の招き猫のように、どの土地で誰が作ったかを知ると、一体への愛着も深まるのではないでしょうか。招き猫研究所と同じく、株式会社日本招き猫総合研究所を運営元とするブランドが「Luxen Maneki」です。
産地は六古窯の一つ・瀬戸焼で、金彩はすべて職人が手で描いています。
よくある質問
Q. 招き猫のスピリチュアルな意味は何ですか?
A. 民俗学では、招き猫のような縁起物を、理屈を問わずに願いを託せる直感の文化として読み解きます。島村恭則氏は研究所の取材で、招き猫を置くことを「念のため」の直感的な行為と表現しました。恋愛の願いも、目に見える形にして手元に置くことに意味があるといえるでしょう。
Q. 招き猫を置けば恋愛運はよくなりますか?
A. 招き猫を置いて恋がかなうと保証するものはありません。日本招猫倶楽部は、招き猫がまず招くのは自分を好きになってくれる人だと記しています。出会いを願う気持ちを形にした縁起物と考え、毎日目にする場所に置くのが自然です。
Q. ピンク以外の色で恋愛を願ってもよいですか?
A. 願ってかまいません。日本招猫倶楽部は、白を総合的な開運招福の色としています。結婚を見すえた良縁を願うなら、梅月冨本人形園が良縁招福の色とする黄を選ぶ考え方もあります。なお研究所の定義では、黄は人に慕われる人望招福の色です。迎える一体の説明書きで、作り手の込めた意味を確かめましょう。
招き猫研究所がつくる招き猫「Luxen Maneki」
恋愛の願いを託す一体は毎日目にするものなので、心から気に入るものを選びたいところです。ただ、店頭の招き猫の多くは作り手の名前や産地が見えにくく、選ぶ手がかりが限られます。
「Luxen Maneki」は、招き猫研究所が瀬戸焼の窯とつくる招き猫です。花筏(白)、錦鯉(金)、浮世(黒)の3体があり、金彩は伝統窯の職人が一体ずつ描き入れています。
納期は、注文から約4〜6週間が目安です。
恋愛の色であるピンクはありませんが、3つの意匠を見比べて好みの一体を探せます。
まとめ
招き猫で恋愛運を願うなら、公式2か所が恋愛の色とするピンクが手がかりです。良縁を黄に当てる窯元もあり、南西や寝室に置くという方角の決まりは公式に見当たりません。
恋愛は時代とともに加わった新しいご利益です。それでも、人を招く左手や豪徳寺の縁の教え、縁結びの今戸神社のように、縁の願いと招き猫を結ぶ話は各地に残っています。
ピンクの一体に願いに合う手を選び、いつも目に入る場所に飾って、出会いへの願いを思い出しましょう。








