この記事でわかること
- 関西で招き猫を授かる代表は住吉大社と檀王法林寺
- 京丹後の狛猫と和歌山のたま神社は猫を祀る社
- 尼崎では10月29日まで招き猫の貯金箱展を開催中
- 初辰日と授与日を先に決めると回りやすい
関西で招き猫を授かれる寺社の代表は、大阪の住吉大社 楠珺社と、京都の檀王法林寺です。どちらも招き猫を寺社の授与品として受ける場所ですが、授かれる日や手の向きがそれぞれ異なるのが特徴です。
さらに関西には、狛犬の代わりに猫が座る京丹後の神社や、猫の駅長を神として祀る和歌山のたま神社もあります。兵庫の尼崎では、2026年10月29日まで招き猫の貯金箱を集めた展示が開かれています。
研究所では、各寺社・施設と府県や市の公式の案内を2026年10月に確かめ直し、府県別に7か所を整理しました。日付で決まる場所が多いので、後半では回る順番の考え方もまとめています。
関西の招き猫の神社・寺の早見表

関西の招き猫ゆかりの場所は、「授かる」「猫を祀る」「見て楽しむ」の3つで分けて考えると、行き先を決めやすくなります。最初に府県別の一覧で、それぞれの場所の性格をつかんでおきましょう。
府県別に見る関西の招き猫・猫ゆかりの7か所
公式サイトで確かめられた関西の招き猫・猫ゆかりの場所は、大阪・京都・兵庫・和歌山の7か所でした。このうち寺社として招き猫を授与しているのは、住吉大社と檀王法林寺の2つです。
関西の招き猫・猫ゆかりの寺社と施設(2026年10月時点)
| 府県 | 場所 | 猫とのかかわり | 種類 |
|---|---|---|---|
| 大阪府(大阪市住吉区) | 住吉大社 楠珺社 | 初辰の日に招福猫を授かり、48体で大きな猫と交換する | 授かる |
| 京都府(京都市左京区) | 檀王法林寺 | 主夜神尊の使いとされる黒い招き猫を授ける | 授かる |
| 京都府(京都市上京区) | 称念寺(猫寺) | 猫の恩返しの寺伝が残る | 猫の伝説 |
| 京都府(京都市左京区八瀬) | 猫猫寺 | 招き猫「大日猫来」を本尊とする寺院型の美術館 | 見て楽しむ |
| 京都府(京丹後市) | 金刀比羅神社 木島神社 | 蚕をネズミから守ったとされる狛猫が座る | 猫を祀る |
| 和歌山県(紀の川市) | たま神社(貴志駅) | 猫の駅長「たま」をたま大明神として祀る | 猫を祀る |
| 兵庫県(尼崎市) | 世界の貯金箱博物館 | 招き猫の貯金箱約150点の特別展(10月29日まで) | 見て楽しむ |
表で見ると、関西で招き猫を寺社の授与品として受けられるのは大阪と京都の2か所です。京丹後と和歌山の2社は、招き猫ではなく猫そのものを神の使いや神として祀っています。
一方で猫猫寺と尼崎の博物館は、参拝ではなく見学の場所です。
授かる・祀る・見るの違い
関西の猫ゆかりの場所は、猫が商いや暮らしを助けた話と結びついている点が共通しています。楠珺社は商売の発達を願う参拝の中心となる社で、古くから商いを営む人の信仰を集めてきました。
京丹後の狛猫は、ちりめんの糸を生む蚕をネズミから守った猫の姿だと伝わります。和歌山のたまは、駅長として貴志川線の存続と再生に大きく貢献したと鉄道会社が紹介する猫です。
つまり関西の猫めぐりは、猫が招いてきた商いの物語をたどる旅とみることもできます。招き猫を授かる寺社では、縁起を知ったうえで参拝するのが基本です。猫を祀る社では、土地の産業の歴史に触れる訪ね方が向いているでしょう。
大阪・京都で招き猫を授かる2つの寺社
関西で招き猫を授かるなら、住吉大社 楠珺社と檀王法林寺が候補になります。どちらも研究所に単独の記事があるため、以下は比べるための要点と2026年秋の最新の案内に絞りました。
住吉大社 楠珺社(大阪市住吉区)
楠珺社(なんくんしゃ)では、毎月最初の辰の日「初辰日」に小さな招福猫を1体ずつ授かります。住吉大社の案内では、奇数月は家内安全を願って左手、偶数月は商売繁盛を願って右手の猫を求めます。
今年の初辰日は、あと11月2日(月)と12月8日(火)の2回を残すのみです。そのため11月に授かるのは左手、12月は右手を挙げた猫になります。
楠珺社の初辰まいり(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年の残る初辰日 | 11月2日(月)・12月8日(火) |
| 授かる猫の手 | 11月は左手(家内安全・人招き)、12月は右手(商売発達・お金招き) |
| 楠珺社の初辰日の受付 | 午前6時〜午後3時45分 |
| 平素の開門時間 | 午前9時〜午後3時55分 |
出典:住吉大社「初辰まいり」
ただし初辰まいりは、種貸社・楠珺社・浅澤社・大歳社の4社を順にめぐる参拝です。神社は初辰日が早朝から大勢の参拝者でにぎわうと案内しているため、時間に余裕を持って着くと落ち着いて参れます。
48体を集めて中猫へ交換する仕組みや、4社の回り方は住吉大社の記事で詳しく扱っています。
檀王法林寺(京都市左京区)
檀王法林寺で授かるのは、右手を挙げた黒い招き猫で、寺の庫裏で受ける形です。寺の伝えでは、黒猫は夜を守る主夜神尊(しゅやじんそん)のお使いとされてきました。
ただし黒い招き猫は、2026年10月の時点で大・中・小とも売り切れです。寺は、再び授けるのは2027年1月頃になると見込んでいます。
さらに11月からは、招き猫の授与が月曜〜金曜の午前10時〜12時と午後1時〜3時に変わります。土曜・日曜・祝日に受けられるのは書き置きの御朱印だけになるため、週末の京都旅行では授かれない点に気をつけましょう。
郵送での授与も2023年12月にやめているため、遠方に住む人も寺へ足を運ぶ必要があります。黒い招き猫の由来や大きさごとの値段、12月の大祭は京都の招き猫の記事にまとめました。
楠珺社と檀王法林寺の授かり方の違い
2つの寺社の違いは、月ごとに集めていくか、一体を選んで迎えるかにあります。楠珺社は毎月1体ずつ小猫を増やしていく授かり方で、檀王法林寺は大きさを選んで黒い猫を一体授かる形です。
楠珺社と檀王法林寺の比較(2026年10月時点)
| 比べる点 | 住吉大社 楠珺社 | 檀王法林寺 |
|---|---|---|
| 授かれる日 | 毎月の初辰日 | 平日(2026年11月から) |
| 手の向き | 奇数月は左手、偶数月は右手 | 右手 |
| 集め方 | 小猫48体を納めて中猫と交換 | 大・中・小から一体を選ぶ |
| 受付時間 | 初辰日の午前6時〜午後3時45分 | 平日の10時〜12時・13時〜15時(11月から) |
| 2026年10月の状況 | 11月2日・12月8日が初辰日 | 黒猫は売り切れ(2027年1月頃の見込み) |
出典:住吉大社「初辰まいり」
出典:檀王法林寺 公式サイト
そのため、商いの節目ごとに参りたい人には楠珺社、黒い招き猫を一体迎えたい人には檀王法林寺が合います。一方で年内に招き猫を授かりたいなら、品切れが続く檀王法林寺より楠珺社の初辰日のほうが確かな選択肢でしょう。
手の向きによって招くものが変わるとされる理由は、右手と左手の記事で掘り下げています。
京丹後・金刀比羅神社の狛猫

京都府北部の京丹後市峰山町には、狛犬の代わりに一対の猫が座る神社があります。丹後ちりめんの町で蚕を守った猫の話は、招き猫とは別の形で猫と商いの縁を伝えるものです。
金刀比羅神社の狛猫のポイント
- 境内社の木島神社の前に、石で作られた阿吽一対の狛猫が座る
- 養蚕の大敵のネズミを退治する猫を表したと伝わり、京丹後市の指定文化財
- 狛猫の御守・朱印・絵馬があり、毎年秋にこまねこまつりが開かれてきた
木島神社の狛猫と丹後ちりめん
金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)の境内にある木島神社の前には、石で作られた一対の狛猫が座っています。京丹後市によると、養蚕が盛んだった土地柄から、蚕を害するネズミを退治する猫を表したと伝わる像です。
峰山は丹後ちりめんの発祥の地で、神社によれば江戸時代の享保のころ、絹屋佐平治がちりめんの織り方を確かなものにしました。ちりめん問屋や糸屋が軒を連ねた町にとって、繭や蚕を食い荒らすネズミは大きな脅威だったのです。
神社の由緒によると、木島神社は文政13年(1830年)に、京都の木嶋神社から養蚕の神を迎えて始まりました。
台座の銘によると、左の阿形(あぎょう)の奉納は天保3年(1832年)です。右の吽形(うんぎょう)は、それより14年遅い弘化3年(1846年)に納められました。
阿形を彫ったのは鱒留村の石工・長谷川松助で、京丹後市はこの一対を市の指定文化財にしました。だからこそ、狛犬が神前を守る役目をこの社では猫が担っているわけです。
招き猫が手招きで福を呼ぶ縁起物とされるのに対し、狛猫は神の前で害を防ぐ守り手にあたります。同じ猫でも、招く猫と守る猫という役割の違いがあるといえるでしょう。
養蚕を守る猫への信仰は、東北の猫神社にも見られます。
養蚕と猫の神様の関係や、全国の猫を祀る寺社は次の記事で紹介しています。
狛猫の授与品とこまねこまつり
金刀比羅神社では、狛猫にちなんだ御守・朱印・絵馬を授けています。朱印は用紙での授与で、お参りした人一人につき一枚までです。
金刀比羅神社の狛猫の授与品(2026年10月時点)
| 授与品 | 初穂料 |
|---|---|
| 狛猫御守 | 700円 |
| 狛猫朱印(用紙) | 500円 |
| 狛猫絵馬 | 700円 |
| 猫の顔絵馬 | 700円 |
出典:金刀比羅神社「狛猫」
出典:金刀比羅神社「参拝案内」
授与所は斎館社務所にあり、受付は午前8時頃から午後6時頃までで季節によって変わります。また峰山では毎年秋に、猫と丹後ちりめんをテーマにした「こまねこまつり」が町なかで開かれてきました。
2026年のまつりは9月21日に終わりました。関連企画のまちあるき「こまねこウォーク2026」は、10月25日に予定されています。陶器の猫に色を塗るこま猫の絵付け体験もあり、神社の案内では大猫が4,500円、子猫が3,500円です。
なお絵付け体験の受付は、地元のねこプロジェクト実行委員会です。申し込み方法は出かける前に確かめておくと、当日に体験できない事態を防げます。
ほかの地域で招き猫の絵付けができる工房は、絵付け体験の記事でまとめています。
金刀比羅神社へのアクセス
金刀比羅神社へは、京都丹後鉄道の峰山駅から約800mです。丹海バスを使う場合は、「金刀比羅神社前」で降りてすぐの場所にあります。
金刀比羅神社へのアクセス(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京丹後市峰山町泉1165-2 |
| 電車 | 京都丹後鉄道 峰山駅から約800m |
| バス | 丹海バス「金刀比羅神社前」下車すぐ |
| 車 | 京丹後大宮ICから約15分、京都市内から約2時間 |
| 参拝時間 | 終日(本殿まで片道約120段の石段) |
出典:金刀比羅神社「アクセス」
出典:京丹後ナビ(京丹後市観光公社)「金刀比羅神社」
ただし車で向かうときは、地図アプリの目的地の設定に注意が必要です。神社は、Googleマップ以外で「金刀比羅神社」を設定すると裏口へ案内され、車は裏口から入れないと呼びかけています。
そのため経路は「金刀比羅神社駐車場」で設定しておくと迷いません。京都市内から訪ねるなら、峰山を目的に1日を使うつもりで予定を組むとよいでしょう。
和歌山・貴志駅のたま神社
和歌山県紀の川市の貴志駅には、猫の駅長「たま」を神として祀るたま神社があります。駅のプラットホームに鎮まる社で、鉄道会社の和歌山電鐵が御朱印やお守りを授けています。
猫の駅長を祀るたま神社
たま神社の御祭神は、初代の猫の駅長をまつった「たま大明神」です。和歌山電鐵によると、たまは2007年1月5日に貴志駅の駅長に就きました。
たまは2015年6月に死去し、社葬を経て名誉永久駅長に任命されています。同じ年にはホームにたま神社が建てられ、和歌山県の広報紙もたま大明神が御祭神になったと伝えました。
和歌山電鐵は、たまが貴志川線の存続と再生に大きく貢献したと紹介しています。同社の年表には、2011年に日本鉄道賞表彰委員会の「ローカル線客招きアイデア賞」の受賞も記されています。
つまりたまは、置物ではない本物の猫としてローカル線に客を呼び込んだ存在です。店先で客を招く縁起物とされてきた招き猫と重ねてみると、猫に福を託す関西の信仰の広がりが見えてきます。
和歌山電鐵は、たま大明神の御神徳として、縁結びや商売繁盛、学業成就など5つを挙げています。ホームには2代目の駅長ニタマを祀るニタマ駅守社もあり、2つの社が並ぶ形です。
たま神社の御朱印・お守りと訪ね方
たま神社の御朱印は、日付の入らない書き置きで300円です。貴志駅のたまカフェ(10時〜16時)で求める形で、お守りや絵馬は駅のたまショップとたまカフェで扱っています。
たま神社の御朱印とお守り(2026年10月時点・税込)
| 授与品 | 値段 |
|---|---|
| 御朱印(書き置き・日付なし) | 300円 |
| たま大明神お守り(開運・縁結び・交通安全) | 730円 |
| たま守 | 670円 |
| たま大明神開運絵馬(貴志駅のみ) | 660円 |
| 駅長たま絵馬根付 | 620円 |
出典:和歌山電鐵「ねこ駅長について」
出典:和歌山電鐵「たまミュージアム貴志駅 ショップ&カフェ」
貴志駅へは、JR和歌山駅の9番ホームから貴志川線に乗り、終点まで約30分の道のりです。一方で貴志駅には駐車場がないため、和歌山電鐵は路上駐車を控えるよう求めています。
いまの貴志駅では、三毛猫の「よんたま」が駅長を務めています。猫の駅長に会いたい場合は、和歌山電鐵のサイトで勤務予定を確かめたうえで出かけてください。
兵庫・尼崎の世界の貯金箱博物館

兵庫県尼崎市で尼崎信用金庫が運営する「世界の貯金箱博物館」では、招き猫の貯金箱を集めた特別展が開かれています。招き猫が貯金箱になった背景を知ると、縁起物と暮らしのつながりも見えてくるはずです。
2026年10月29日までの招き猫貯金箱展
「招き猫貯金箱展」は、9月29日の招き猫の日にちなみ、収蔵品から約150点を並べる特別展です。会期は2026年9月12日から10月29日までで、入館は無料となっています。
尼崎信用金庫の案内では、右手を上げた猫は「財」を、左手を上げた猫は「客」を招くといわれるそうです。ゴルフのホールインワンを招く猫や、金運を招く金色、恋を招くピンクの招き猫も展示品に挙げています。
招き猫貯金箱展の案内(2026年10月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会期 | 2026年9月12日(土)〜10月29日(木) |
| 開館時間 | 火曜〜日曜の午前10時〜午後4時 |
| 会期中に残る休館日 | 10月19日・10月26日(いずれも月曜) |
| 入館料 | 無料 |
| 所在地 | 尼崎市西本町北通3丁目93番地 |
| 行き方 | 阪神電車尼崎駅の西改札口から南西へ徒歩約5分 |
出典:尼崎信用金庫「招き猫貯金箱展」開催(2026年9月9日)
出典:尼崎信用金庫「世界の貯金箱博物館」
博物館は常設で、特別展のない時期も休館日以外は見学できます。ただし招き猫がまとまって並ぶのは会期中だけなので、見たい人は10月29日までに訪ねましょう。
研究所の色の定義でも、金は金運・仕事運、ピンクは恋愛成就にあたります。9月29日が招き猫の日とされる由来は、記念日の記事で扱いました。
招き猫が貯金箱になった背景
招き猫の貯金箱が多いのは、明治に縁起物の置物が次々と貯金箱に姿を変えたことと関係があります。尼崎信用金庫の解説では、明治初期の貯金箱は「貯金玉」と呼ばれ、願いをかなえる宝珠をかたどっていました。
この貯金玉は、東京・浅草の今戸焼が発祥ではないかといわれています。その後、各地の窯元が土地に古くからある郷土人形や民芸品に穴を開け、貯金箱として作るようになりました。
なかでも、えびす・大黒・ほてい・だるま・福助と並んで、招き猫はいち早く貯金箱になった縁起物の一つです。福を招く姿に小銭をためる役目が重なり、縁起と倹約が一つの器に収まったといえます。
一方で外国の貯金箱では、金の卵を産むニワトリや豚などが古くから使われてきたと博物館は紹介しています。手招きする猫の貯金箱は、日本の商家の縁起物から生まれた形といえるでしょう。
今戸焼の招き猫の歩みと現在の作り手は、産地の記事で詳しく扱っています。
展示を見て、家の棚にも招き猫を一体迎えたくなる人もいるでしょう。招き猫研究所を運営する株式会社日本招き猫総合研究所は、招き猫のブランド「Luxen Maneki」も手がけています。
六古窯のひとつに数えられる瀬戸焼で、伝統窯の職人が一体ずつ金彩を描き入れた招き猫です。
関西の招き猫めぐりの回り方
関西の招き猫めぐりは、日付で決まる場所から先に予定を組むと無駄がありません。初辰日、平日だけの授与、展示の会期が秋から冬にかけて重なるため、2026年の日程を一覧にしました。
2026年10月〜12月の日程から決める
日程が先に決まっているのは、楠珺社の初辰日と貯金箱展の会期です。この2つを軸に、ほかの場所を組み合わせていくと計画が立てやすくなります。
関西の招き猫めぐりで押さえたい日程(2026年10月時点)
| 日付 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 10月25日(日) | 京丹後・峰山 | こまねこウォーク2026(まちあるき) |
| 10月29日(木)まで | 世界の貯金箱博物館 | 招き猫貯金箱展(月曜休館) |
| 11月2日(月) | 住吉大社 楠珺社 | 初辰日(左手の招福猫) |
| 11月から | 檀王法林寺 | 招き猫の授与は平日のみ(黒猫は売り切れ) |
| 12月8日(火) | 住吉大社 楠珺社 | 初辰日(右手の招福猫) |
大阪と兵庫を回るなら、10月中は尼崎の貯金箱展、11月と12月は初辰日の住吉大社を中心に考えるとよいでしょう。一方で檀王法林寺は、11月から平日しか招き猫を授けていません。
黒猫の授与の再開も、2027年1月頃の見込みです。京都で招き猫を授かる計画は、年明けに寺のサイトを確かめてから立てましょう。
西へ足をのばすなら、岡山・尾道・徳島など中国・四国の招き猫めぐりも組み合わせられます。
エリアごとの組み合わせ方
関西の7か所は、京都市内・大阪と尼崎・京丹後・和歌山の4つのエリアに分けると回りやすくなります。京都市内の檀王法林寺・称念寺・猫猫寺は同じ市内にあり、日帰りの範囲で組み合わせを考えやすい場所です。
ただし猫猫寺は、火曜日を定休日としています。八瀬の猫族歴史博物館(猫猫寺とは別の施設)も、11月30日まで休館中です。猫猫寺の定休日は祝日なら営業するため、訪ねる日の曜日を先に確かめておきましょう。
対して京丹後の金刀比羅神社は、京都市内から車で約2時間かかる場所にあります。和歌山のたま神社も和歌山駅から電車で約30分の終点にあるので、遠方の2社は1日に1か所を目安にすると落ち着いて参れます。
寺社ごとの参拝作法や授与品の扱いは、それぞれの公式の案内に従ってください。東京や徳島の寺社まで広げて比べるなら、全国版の一覧が役立ちます。
関西の外まで足をのばすなら、九州にも招き猫を授かれる神社があります。
関西のほかにも、北海道から九州まで招き猫とゆかりのある寺社があります。招き猫研究所が調べた全国31か所の寺社は、資料室の「招き猫ゆかりの寺社 全国一覧」にまとめています。
よくある質問
Q. 滋賀県彦根市のひこにゃんは招き猫と関係がありますか?
A. 彦根市によると、ひこにゃん誕生の由来は豪徳寺の招福猫児の言い伝えにあるといわれます。豪徳寺は彦根藩主・井伊家の菩提寺です。市は、手招きするひこにゃんの新しいイラストも公開しました。
Q. 金刀比羅神社の狛猫は日本遺産に含まれていますか?
A. 含まれています。神社によると、日本遺産「丹後ちりめん回廊」の構成文化財に、狛猫を前面に出す形で加えられました。神社は、丹後ちりめんゆかりの名所という位置づけだと説明しています。
Q. 招き猫の貯金箱は割らないとお金を出せませんか?
A. 割って取り出す形のものが多いようです。世界の貯金箱博物館の解説では、日本の貯金箱は割らないとお金を出せないものが多いとされます。鍵付きが多い欧米の貯金箱とは、この点が異なるという説明です。硬貨の投入口も、頭を避けて背中や肩に設けることが多いと紹介されています。
招き猫研究所がつくる招き猫「Luxen Maneki」
関西の招き猫は、寺社に参って授かるものと、土地の暮らしの中で守られてきた猫の姿に分かれていました。参拝の記念とは別に、家で長く飾れる一体を探している人もいるのではないでしょうか。
寺社で授かる縁起物とは役割が異なるものの、産地と作り方がわかる招き猫を家に迎える方法もあります。株式会社日本招き猫総合研究所のブランド「Luxen Maneki」は、伝統窯が受け継ぐ瀬戸焼の招き猫です。
金彩は職人が一体ずつ手で描き、受注生産で仕上げるため、納期は約4〜6週間かかります。お届けの際は、特製の桐箱に納めています。
まとめ
関西で招き猫を授かるなら、大阪の住吉大社 楠珺社と京都の檀王法林寺が中心です。楠珺社は毎月の初辰日に小猫を1体ずつ、檀王法林寺は右手を挙げた黒い猫を授けてきました。
ただし檀王法林寺の黒猫は2026年10月の時点で品切れとなり、11月からは平日だけの授与に変わります。年内に授かりたいなら、11月2日と12月8日の初辰日に楠珺社を訪ねる計画が立てやすいでしょう。
猫そのものを祀る社なら、京丹後の狛猫と和歌山のたま神社が候補です。招き猫を見て楽しむなら、10月29日までの尼崎の貯金箱展があります。授かるのか、祀られた猫に会うのかで、行き先を選んでください。










